○吉田(健)
政府委員 もちろん、よく御存じのように、このたびの
広州交易会の参加者の華商の許可というものは、従来人道ケースに限ってしか認められていなかった、毎年百名ばかりの人が
中国大陸のほうへ、いわゆる里帰りとか親族訪問ということで行っておられたわけでありますが、このたび初めて
広州交易会にも参加していただこう、こういう
方針が打ち出されまして、ただ、いわゆる
政治的なお祝いとかそういうことではないのでございます。もし慶祝団ということであれば、参加者全員が行くか行かないかという問題になるのだと思いますが、
広州交易会ということでございますと、その実際の職務をおやりになる方、直接出品されるなり、あるいは買い付けをされるなり、あるいは
関係のある企業に参加しておられる、そういった直接的な貿易なり経済、両国の親善に役立つということにかかわり合いを持っておられる方、こういう方に行っていただくということで、三十四名の
申請に対しまして、二十一名という方が許可になったわけでございまして、これは、全体の動向といいますか、動き方としては、先生に十分御理解をいただけるものと私たちは考えているわけでございます。当然、できれば、できるだけ多くの人に行っていただきたいというのはやまやまでございます。しかし、現実の状況というもの、いろいろな国際
関係なりあるいは国内におけるはね返りの問題もございますので、私たちといたしましては、いろいろな要素、複雑な状況を勘案し
——もちろん
関係官庁のそれぞれの専門の立場がございますので、そういった
政府部内の諸機関の協力と
検討を十分遂げました結果、こういうような二十一名という方に行っていただくということになっているわけでございます。特に特定の機関がどうとかなんとかということでは
——その
審査の具体的な内容につきましては、いろいろ機微にわたりますし、個人の問題がございますので、
個別審査ということでやっておりますから、その辺はひとつ先生にも十分御理解いただいて
——ここでこまかい内容は差し控えたいと思いますが、大体そういうような
様子で、今回の
広州交易会の姿は前向きに決定されてきているというところを、ひとつ御了承いただきたいと思います。