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浦井分科員 これは非常に大きな問題で、時間がございませんので、きょうはこの辺にしておいて、
あとで機会があればもう少し
質問をしたいと思います。
次に、最近問題になっております公団の共益費の問題を最後にざっとやってみたいと思うのです。
ここに毎日新聞の切り抜きがございますが、最近公団の家賃の値上げが伝えられて、非常に入居者の不満を買っておるわけなんでございますが、それと似たような
性格の問題で、共益費の一方的な値上げの問題があるわけです。共益費というのは、建物の内外の共有
部分の維持管理のための清掃、手入れなどの費用を、住民が公団に預けて公団が運用しておる費用であるというふうにきめられておるわけですから、その運用については、住民と相談をしながら民主的な運営がなされなければならないというふうに私は思うわけです。ところが、従来も内容に不明朗なところが多かったわけですが、特に最近、その内容の説明を十分にせずに、しかも一方的に値上げを強行しようとしておる。その結果、公団と住民との間で問題になっておるところが相当多いというふうに聞いておるわけなんです。一昨年五月の参議院の
建設委員会で同じこの問題が取り上げられて、そのときの、公団だろうと思うのですが、発言では、いろいろの誤りを改めて、今後はあらゆる
努力を払って共益費の内容の理解を得て円滑な運営をはかるというふうに約束されておるわけです。ところが、実際にはかえってこの時点よりも秘密主義といいますか、知らせないという傾向が強められているということが、私、団地の住民から訴えられておるわけでございます。これは一体どういうことなのかというふうにお尋ねしたいわけなんですが、
住宅公団のほうはきょうは来ておられないわけなんですけれども、四十三年の国会で約束されたとおりに、共益費の運用について居住者の納得を得るためにあらゆる
努力を払う。それから特に民主的運営という観点から、年次運営
計画や決算について居住者に詳しい報告と説明を行なうことが必要だというふうに思うわけです。
新聞によりますと、値上げの根拠となる経費の増加のこまかい
数字について、公団側は、入札に差しつかえるという理由をたてにして公表を拒否しておるということですけれども、これでは住民が納得しないのはあたりまえだというふうに
考えるわけです。入札のために秘密にしておかなければならないのはごく一
部分でしょうし、それもそう秘密を要するものでもないのではないかというふうに
考えるわけです。少なくとも決算についてはきちんと提出して住民に報告する義務があるというふうに思うわけでございます。
そのほか、ガラス張りの民主的な運営をするために、共益費の金額の変更の際はもとより、自転車置き場がほしいというような要求も出ておるようですから、日常的に居住者の代表の自治会の人人と話し合いをして運営していくべきではないかというふうに
考えるわけです。
それからもう
一つ、多くの団地では自治会がつくられておるわけなんですが、住民の自治活動を行なっていく上に自治会の事務所が当然必要だと思うわけです。現在公団側は認めておらないようでございますけれども、これからつくられる団地にはそうした施設をつくること。それから、いままでのものには団地の
用地を使用させるとか、あるいは集会所の一画を事務所に使わせるとか、そういうことを認める必要があるというふうに私思うわけでございますが、これはひとつ関係筋から一括しまして御答弁をお願いしたいと思います。