○佐藤(文)
委員 防衛庁長官に七項目について関連質問いたします。
第一が、服装の問題であります。
自衛官が夏、冬同じ帽子をかぶっておる。私は、これは御承知であると思いますけれども、夏と冬とやはりこの機会に変えて、すかっとした服装にするのが第一歩だと思います。
それからくつが、もう第一にあんなくつじゃどうにもなりませんので、円谷選手が自殺をしたその原因も、現在の
自衛隊のくつを勤務中はいておるということでアキレス腱を切ったという、そういうことが原因の一つである。これは別府の
自衛隊で円谷選手が療養中に本人から私は聞きましたので、これがいまなお
改正されてない。先ほど
加藤委員が言われた曹と士の服装を変えるということもこの中に入ると思います。かっこいい服装に早急に変えてもらいたいと思います。これはもう、いなかに行きますと、郵便屋さんが来たのか、
自衛官がふるさとに帰ってきたのかさっぱりわからぬ。こんなことでは私はいかぬと思いますので、
長官の思い切った
考え方で、ひとつかっこいい服装に変えていただきたい。
それから第二点。
演習に行きまして、一番最初にばてるのは曹であります。向こうの山を攻撃して突撃して占領したときに、青空を向いてふうふういってひっくり返っているのは大体一曹クラスであります。そして士クラスの者が一番元気がよくて、次の山に行こうじゃないかというときに、もうここで休憩、こういうところを見ると、大体曹の年齢が三十歳から四十歳までじゃないでしょうか。これは昔のことを言うと悪いですけれども、士官学校を出た者、それからその当時の兵隊、それから下士官というものは二十歳から二十五歳であります。私は、
自衛隊の精強な
部隊をつくるのなら、年齢のそういったものを集約する
政策を早急にとっていただきたい。
准尉制度というのは、そういうところにあるのかどうか知りませんが、そういう
准尉制度と同時に、もう思い切って退職金をたくさん出して、三十五歳前後になって、やめたい、民間に行きたいけれども、もう少しがんばるともう少し退職金が出るだろうというような人が多いんだろうと思うのです。そういう人を、どういう
制度をとっていいかわかりませんけれども、そういったような人が相当いるので、退職金
制度というものに抜本的な改革を加えて、年齢を集約していく、そういう
制度というものをやっていただきたい。
そこで、曹と士が
演習に行った場合に、
長官はどういった昼食を食べておるかどうか、検討しておるか知りませんが、曹は営外食、ワイフのつくった食事を小積みのそばでこそこそと食べておる。ところが一般の士は営内食のものを共通して食べている、こういうようなことが
演習場で行なわれているのです。こんなことじゃ、実際において私は精強な
部隊の
訓練になっておらないと思うのです。これは営外者であるから営外食、営内者は営内食ということが
演習の場合でも行なわれておるということは、私は改めるべきだと思う。こういうぐあいに思います。
それから三番目、
自衛隊員が出張する場合に、駅に行きまして切符を買います。そのときに、
長官は現金を出して、いまから東京から福岡に行きたいといって買われるだろうと思うのですが、そういう現金を出して、出張旅費をもらっていく場合と、あと払い
制度があるやに聞いております。
自衛隊が何か証明書を出して、駅員からいやな顔をされて、そうしてそれはあと払い、こんなときくらいいやな気持ちはないということを若い
自衛隊員はだれも言います。したがって
演習で出張する場合、その他の公務で出張するというようなときには、あと払いの
制度というものは全廃をすべきである、
自衛隊員の誇りを持たせる
意味においても全廃すべきであると思いますので、第三点にそれを質問します。
それから第四点、これは先ほど
加藤委員が言われたのにも関連しますが、
防衛大学生が日曜のときに東京に出ていくが、行くところがないのです。せめて
防衛庁の中の集会所くらいに行って、
防衛庁の幹部と、私はコーヒーを飲みながらでもやはり交流するという機会を与えるべきだと思います。そういうことが全然なくして、新橋の屋台に行って、そこで若い
防衛大学の学生が飲むのもいいのです。飲むのもいいのですが、やはり
防衛庁の
内部において一つの集会所の中で、
防衛庁長官と一緒にコーヒーを飲むような機会も、施設もあってもいいのじゃないか。そういう配慮が全国的に行なわれておりません。こういうことは
防衛大学の学生であろうが、
自衛隊員であろうが、共通した気持ちだろうと思いますので、そういったような施設を私はつくっていくべきだ、こういうぐあいに
考えます。
その次、エルパソにホークの実弾
訓練の
演習に毎年一回行っていると思います。
予算が非常に少ない。どのくらい
予算があるか知りませんが、百人分くらいしか
予算がないのに、
自衛隊の要求によって二百人以上行っているのであります。それで困苦欠乏の中によい実績をあげているということを私は聞いてきました。私はそういったような
予算の配慮というものがどうなっておるか、お聞きしたい。
それから、その次、先ほどの
加藤委員のこれは関連ですが、艦長と艦が運命をともに私はすべきだと思うのです。私は一般の商船とここら付近が
自衛隊の自衛艦と違うべきじゃないかと思うので、先ほどの
長官の
答弁がどうも私にとってはふに落ちません。ですから、したがって自衛艦の艦長たるものは自衛艦とともに運命をともにするという
指導態勢を持っておるのか持たないのか、この付近を
防衛庁長官にはっきり聞きたいと思う。
それと同時に、現在の
潜水艦の建造計画、その
能力、これもお聞きしたい。というのは、
潜水艦に乗り組んでおる若い士官から私は一晩ゆっくり聞いた。
潜水艦に乗ってずっと
日本の近海を回っておるというと、どこともなしにその艦の下を相当なスピードでもって国籍不明の艦が
日本の国内に現実にどんどん入っておる、これはおかしいと思って追跡したって、スピードが間に合わないし、どうにもならないというようなことで、現在
潜水艦を
防衛庁がつくっているのは、私はもう国際的に見ても、
日本の
防衛力から見ても、無用のものをつくっているのじゃないか、そういう
能力の面から
考えて
潜水艦の建造について抜本的な改革をすべきである、こう私は
考えます。非核三
原則というのがあります。けれども、私は、もう原子力商船をつくる時代ですから、その付近もそろそろ
考えてもいい時期がきたのじゃないかと
考えますので、そういう計画があるのかないのか、この付近をお聞きします。原子力
潜水艦の将来の建造計画はあるのかないのか、それをお聞きいたします。
以上、関連質問いたします。