○栗山
委員 私も苦悩したのです。
委員会で申し上げてしかるべきかということを苦悩いたしてまいったのですが、やはり私は
委員会で、公の場で毒をさらして、そうして一罰百戒と申しますか、私は明治の人間でありますから、古い古典的表現より存じないわけでありますが、そのような気持ちで、ひとつ国民の信頼とコンセンサスを求めていくということが、政治に加えられた一つの要諦なりということで、愚論を申し上げまして御
意見のほどお
伺いいたしました。ひとつ
大臣の重責を完遂願いたい、こういうふうに切望する次第でございます。たいへんどうもありがとうございました。
委員長、たいへんすみません。十分超過いたしておりますが、もう十分だけ御了承いただけますか。――要点だけ申し上げます。どうもきょうは栗山
礼行えらいハッスルしておるなということでお笑いを受けると思うのでありますが、ひとつお許しをいただかなくちゃならぬと、
委員諸公にさように考えております。
電電公社の電話の積滞問題については、
武部委員からいろいろお述べになりました。ただ総裁に申し上げておきたいことは、あなたの長い悲願であり、申し込めばすぐつけるというようなことで、幾たびか
計画を変更されて真摯に御
検討されておる、その点私は敬意を表しつつ、しかし、もういまやそういうことで国民が信頼せない。つかないから、申し込めばすぐつけるという電話に努力しているんだという努力目標のスローガンになりまして、国民は信頼いたしておりません。これは率直にひとつ総裁が御
検討さるべき問題だ、かように考えております。いろいろございましょう。いろいろその理由に、よってきたる一つの基盤とか、それから運用とかいろいろな、あなたの限界に達するような問題等も理解を深めつつ、やはり国民の
公社としてこれまた信頼と期待を博する、やはり積滞電話のないように進んでいかなくちゃならぬ。そのスローガンはおやめになって、いかにして
公社が国民の、庶民の感覚と感情にこたえられるかというスローガンをお考えになったらよろしかろう。私は若干、私なりのスローガンを持っておりますけれ
ども、押しつけて、これをいかがですかというようなことは、総裁に礼を失しますから申し上げませんが、以上、私の基本的な考え方を申し上げて、この問題はひとつ御見解だけ承っておきたい。
それから電報
料金の問題でありますが、これはまあいろいろな、電話というようなものが案外成長した、そこの収益というものが電報
料金を相殺してきたのだ、こういうふうな安直な考え方であろうか。私は必ずしもそうでない。あなたが電報
料金の改定ということを言われてから、私もずいぶん長い間この問題は頭に入っておる問題でございますけれ
ども、いまやそういう電話利用者に電報の負担をかぶせるという時代じゃない。もっとやはり経済ベースで、合理性をもって電報
料金の本来的あり方を定めるときに至っておるのではないか。中身は、私はきょうは
質問したり論議をいたしませんけれ
ども、この問題は少し勇断が要るんじゃないか。高い原資で、そしてどこかから補ってくるんだという、そういう自主性を失ったような電報制度の問題というのは、一つの前近代的な考え方だ、こういうことで、これは前向きに御
検討されてよかるべき問題だ、私はこういうように考えて、これも御
検討をお願い申し上げたい。
それからもう一点の問題は、先ほ
ども武部委員がお述べになりました、四十七年度でございますか、市外通話及び市内通話の改正に伴う時分制の実施の問題ということで、まだ十分煮詰まっておらない、ただし、おおよその骨格をひとつお定めになったということで、私
どもも資料なりお話を承っておる、こういうふうな
内容でございますけれ
ども、私はこの中の問題点だけ
指摘を申し上げて御
検討を願いたい、御
意見があればお
伺いをいたしたい、こういうふうに考えております。
原則的には、おそかりし感がある。市内電話という一つの
料金の発想と市外電話の
料金の発想が違う。これは積年の問題だ。市外通話はぜいたくだ、こういうことから高い
料金をかぶせておった、こういうことを否定するわけにはまいりません。こういうような思想、基盤というものもやはり考えられて、そうして市外通話及び市内通話の一つの是正ということで、しかも時分制をしいていこうというようなことでお運びになっておる、この原則については私はむしろ賛意を表してまいりたい。
ただ、中身の問題について、
武部委員がいろいろ申し上げましたが、やはり数字だけを合わすというような
内容はいかぬ、それはごまかしだということにかんがみて、適正
料金の方向を、得心する
内容で、やはり社会構造も変化いたしておりますし、それから対応力に見合う
料金制度というものをやはり取り運んでもらわなくちゃならないのじゃないか、こういうふうにオーソドックスに私はものを理解して、ひとつあなたの御見解を承りたい、こういうふうに考えておるわけであります。
もう一つ、またあなたをしかり飛ばすけれ
ども、
公社の本来的使命というものは、今度大阪郵政
局長から営業
局長に転任されました
局長もおられますが、私は基本的に考えていただかなくちゃならないのは、役人のいばるということについては、これは改善されておりません。下級官吏たると高級官吏たると、役人は何かそういう、まことに国民と疎外感と断層がございます。
公社またしかりであります。非常に高い姿勢でいばり散らす。電話でも、受け取め方からいけば、申し込めばすぐつくじゃなくて、すぐつけてやる電話だ、こういう一つの思想の根底を否定するわけにはまいりません。窓口も相談所をされておる、窓口もいろいろなことをやられておりますが、本来は、
公社それ自身の問題は、やはり国の経済と国民の文化的福祉政策の一助として
公社が存在するということをお忘れになってはいけないのであって、窓口に至るまで、あまりに市民及び国民との一つの距離、間隔があり過ぎる。こういう問題についてひとつえりを正して、もっと相談できる、もっとものを言える、そしてそれにはだに感じるような受け取め方をするということで、あなたのところのサービスの徹底をはかってもらわなくちゃならないのじゃないか。この点が、私の見る限りにおいては非常に欠けている。私は一局を申し上げるのではございません。いろいろ私も地方を回っております。また私、電話一本にいたしましても、こういう申し込みがあれば、いまの積滞と人員はどうかね、
工事の
状態はどうかねということで、いろいろはだに感じてものを理解いたしておりますけれ
ども、中には、私はこの間営業
局長に申し上げたのでありますけれ
ども、栗山
礼行と名のると傲慢なる受け答えをする。しかも、逓信の
理事の栗山だと言うたら態度一変する。それでは
一般の市民がどんなような受け取め方をあるいはいたしておるかということで私はりつ然とする。こういうことを私は営業
局長に申し上げたのでありますが、たとえての問題でありますけれ
ども、私は総体的に、もっと庶民の感情と国民のコンセンサスを求める姿勢を確立するということが、積滞及びいろいろ科学技術に対応した新しい開発実施をされるというときにあたって、もう一ぺん、われわれの姿勢はこれでよかるべきかということを
検討さるべき時期に逢着いたしておるのではないか、こういうことを申し上げて、あなたの所見をお
伺いいたしたい。