○中山(正)
委員 いろいろとそのときそのときの手直しと申しますか、それが行なわれておることは、私も理解をいたしておるのでございますが、非常に長い間それがなおざりにされてまいりました。また、
大臣よく広域市町村圏の問題をおっしゃるわけでございますが、大阪の場合はあの狭い
地域——これは大阪という例をとりましてまことに恐縮なんでございますが、指定都市ほとんどそうだと思いますが、自動車の税金にいたしましても、少しは手直しがききましたが、府にあがる、県にあがる。そして道路を痛めて歩くのはそれらを納める大きな自動車。昼間百万以上の流入人口があって、その
人たちが
仕事を終わって一ぱい飲むと、まことにびろうな話でありますが、きたないものを出したものは、よそに税金を納めに寝に帰る
人たちのために大阪市民、指定都市の市民が負担をする。いろいろとひずみだらけでございます。
話が余談になりますが、今度の万国博でも、大阪府知事と市長とが、どちらが万国博であいさつをするかということで、たいへんにもめたという話も聞いております。それは大阪府は七百五十億今度万博で負担した、大体関連事業をした。大阪市は二千億。それを開会式のあいさつは、歓迎の辞ということで知事になってしまった。市長はくやし涙にくれたという話です。私はそれは実は市長が悪いんだと思っております。私が市
会議員をしておりますときには、万博を
機会に吹田市と合併しろと、看板まで立てまくりました。その提案をいたしましたのですが、市長が言うことを聞かなかった。そういうこともあって万博でくやし涙にくれたという話を聞きましたので、私も市長に、それ見てごらんなさいといって、この間
政府主催のパーティのときにちょっといやみを言いました。
そんなことは別にしましても、あの狭いところで川
一つ越えたらほかの市、道路
行政にしても何にしても一体化ができない。水道の料金が川
一つ隔て、道
一つ隔てたら三倍くらいになって、飲んでいる。それでは私は政治じゃないんじゃないかと思う。農村地帯の広域市町村
計画というのも大切ではございましょうが、大都市
周辺の再編成、たとえば今度の東京都のあの給与の改定は六月からということですが、しかし、実態は超過勤務手当というような形で、実体のないものをみんなの頭の上に振りまいたということでございますが、私は、東京都にしましても、ワシントンDCのように、他の政治の
影響を受けないように、東京都は
政府の直轄にして、財源の不足分は国で見るというくらいの、抜本的な地方制度の改革というのがあっていいんじゃないかというふうに
考えておるわけでございます。琵琶湖の水資源の問題にいたしましても、あの水資源のことで予算がついて喜ぶはずが、今度は予算がついて何か逆にもめてみたりするような
状態を見ておりましたら、私は琵琶湖や富士山は
日本のものだという気がしてならないのです。ですから、近畿の話が出てきますが、大阪湾を
一つにするところは
一つ、伊勢湾を
一つにするところは
一つにまとめ、駿河湾を
一つにするところは
一つにまとめ、近畿は三つくらいにまとめて明石から堺市くらいまで、自分のふるさとでございますが、
一つの大きな市にして
——大阪の左藤知事は、東京と大阪は二眼レフ論だとおっしゃいますが、私は、
日本の立場は二つのレンズ、立体写真論で、ひとつ将来世界に目を向けるような
行政にしていただけないかというような自分の
意見を持っておるわけでございます。
しかし、そういうことは別にいたしまして、最近、きょうの大蔵
大臣と秋田
大臣との何か閣内
意見不統一というと大げさなようでございますが、ちょっとお答えのニュアンスが違うような気がいたします。大蔵省のほうから一部地方債の元利補給の地方交付税の振りかえとか、それから
公共事業の補助率の変更とかいうような話があったり、地方交付税率の引き下げの主張があったというような話も聞いておりますが、昨年度の自治、大蔵
大臣との覚え書きの中で、ことしは特例
措置を続行するということにきまったようでございますが、あの覚え書きの中に「当分の間」ということばがあります。あの「当分の間」ということはどういうことかひとつ教えていただきたい。