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広瀬(秀)
委員 これはいろいろ立場上も、また
大蔵省の先輩に対しての配慮もあって、非常に答えにくいところもあったかと思うんだけれども、まあ改革の熱情を示し、またこの連合会の組織運営というものを整備をしようという熱意がたぶんあったろうということは、私どももある意味において認めていいんですけれども、しかしそうだからといって、私どもが常識的に
考えて、この
共済組合の長期
給付の資金を、巨額の資金を握って運営に当たる者としては、大衆の金が少なくとも半分だという観点に立って、厳正な、適正な運営というものがやはり確保されなければならない
性格のものですね。そういうようなものに対して
大蔵省も年に一ぺん監査をされる、その監査なども、これはことばはたいへん失礼になるけれども、同じ穴のムジナのような監査をしているのではないかということさえ疑いがある。しかもかなり真実味を持った疑いだと私も思っている。そういうような点で、大いに姿勢を正してやりたいということを答弁されたわけだけれども、その辺のところはもっともっと厳正にやってもらわなければ困るということを要求しておきたいと思うのです。
そこで、こういうものをやはり根本的に、抜本的に直していくために私は
一つ提案したいんだけれども、
理事構成というようなものを見ましても、大体各省の天下り官僚がほとんど
理事、監事を占めておる。前
大蔵省理財局長、東北財務局長、防衛庁の陸上幕僚長、人事院給与局長、会計検査院第四局参事官、衆議院管理部長、現法務大臣官房長、あとずっと官房長が文部、通産、農林大臣官房長、
内閣総理大臣官房厚生管理官、労働大臣の官房長、監事が最高裁の経理局長と、こういうように、常務
理事などは大体退職後のそういう枢要の高級官僚が占めておる。
理事はそれぞれの官房長が当たっている。こういうようなことになっている。官房長なんというのは、これは各省の仕事に大体追い回されておる。各省のかなめですからね。まあ各省における大番頭、そういうことで本来の仕事に追われている
人たちをこういうところにつけている。こういう者は
共済組合の運用については比較的第二次、第三次的な立場で、まあまあいいでしょうという形の立場にしかない。本格的に運営の問題について、民主的な効率的な、しかもりっぱな適正な運営をやっていくということに常時頭を使っていくという立場にない、こういう
人たちによって占められているということにやはり大きな問題があるだろうと思う。
そういうことで、この
理事の構成などの中にも、あるいは評議員会というのもあるわけですけれども、こういうようなところに少なくとも
共済組合員を真に代表する——労働条件なりあるいは
福祉関係なりというものはやはり労働組合が、主として担当しておる専従の者もおるわけであります、そういう
人たちがやはりやっていかなければならぬ。評議員会なども大体各省の厚生
課長クラスがずっと並ぶというようなことでは、ほんとうに組合員の立場に立ったのではなくて、この
理事長なり
理事なりという、さっきのような構成の中から、言われるものに賛成をするだけの役割りになってしまっておるのではないだろうかということ。
ですから、少なくともこういう役員構成にあたって、この構成を変えるという、こういうことが非常に必要だろうと思うわけです。
理事会の構成等においても、
国家公務員の各労働組合等からこの半数
程度は少なくとも
理事を出したらどうか。さらに
理事長の任命
制度、
大蔵大臣が任命をする、こういう
制度になっておりますが、これなんかも評議員会で選挙をする。あるいは
理事長については、そうしてでき上がった
理事の互選というもの、通常の民主的な組織形態、こういうようなものの中における役員の構成、選出の方法、こういうようなものを大胆にこの際取り入れたらどうか。何にもマイナスはない。プラスはあるけれどもマイナスはない。しかもそういうような、いま私が若干一部を指摘した
問題等もなくなるだろう、こういうように
考えるわけです。これについては何回もこの
委員会でも
審議をして、皆さん前向きに
検討するというような答弁もあるのだけれども、いささかもそういう点について改善のあとが見られない。しかも連合会の運営というものは、
先ほど申し上げたようにいろいろ問題がある。これはかなり改革の情熱を燃やしたといっても、経理面等についてはきわめてわれわれの常識から不当だと思われるようなものがなお今日非常にふえている。こういうようなことを
考えると、いまこそわれわれが常々前々から提唱しておったこういう問題について、本気になって本格的な
検討をして
実現に移していく、実施していく、こういう時期に来ていると思うのですが、いかがでございますか、やろうという
考えは全くありませんか。いかがですか、その点は。