○坂元
委員 ただいま
議題となりました
空港整備特別会計法案に対する附帯決議案及び
国家公務員等の旅費に関する
法律の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議案の両案につきまして、提出者を代表して、その趣旨を簡単に御
説明申し上げます。
案文はそれぞれ印刷してお
手元に配付いたしてありますので、朗読は省略させていただきます。
まず、
空港整備特別会計法案に対する附帯決議案について申し上げます。
御承知のとおり、
政府は空港
整備事業に関する経理を明確にするため、
昭和四十五年度以降新たに特別会計を設けることとし、このため今国会に
空港整備特別会計法案が提出せられたものであります。
最近における航空輸送需要の増大は目ざましいものがあり、これに伴いまして、今後ますます大型化、高速化された機材が導入され、運航回数も増加するものと見込まれているのであります。
このような
状況にかんがみ、本附帯決議案の
内容は、総合的な交通体系の形成と空港
整備に関する新計画の策定、航空機の運航の安全確保、騒音防止対策、税関業務等、空港における受け入れ体制の
整備、適正な受益者負担による財源確保の諸点を骨子とするものでありまして、いずれも案文の文言で尽きており、特に御
説明を加えることもないと存じます。
要は、特別会計制移行の趣旨に即しまして、空港の
整備の促進と運営の円滑化をはかり、所期の目的を達成せられるよう望むものであります。
次に、
国家公務員等の旅費に関する
法律の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議案について申し上げます。
今回の
改正は、最近における国家公務員の旅行の実情にかんがみ、旅費の定額を改定する
措置を講じようとするものでありまして、時宜に適した
措置でありますが、この際、
政府は次の諸点につきまして、なお一そうの努力を払い、公称が円滑に遂行されるよう配慮すべきであります。
すなわち、まず第一に、国家公務員の旅費につきましては、現在、三年ないし四年に一度改定されているところでありますが、最近における
物価、公共料金等の
経済情勢のもとにおきましては、適宜旅行の実態等を見直し、
経済情勢の
変化ができるだけ早く反映されるよう
改正に万全を期す必要があるとするものであります。
第二に、移転料につきましては、現在、等級別に区分され、その額に格差を設けておりますが、必ずしも赴任の実態に適合しているとはいえない面もありますので、家族構成等、生活の実態が十分反映されるよう、その
制度の合理化につとめるべきであるとするものであります。
第三に、日額旅費につきましては、実費を下回らないようすみやかに改定すべきであるとするものであります。
以上が両附帯決議案の
提案の趣旨であります。
何とぞ御賛成くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
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空港整備特別会計法案に対する附帯決議(案)
最近における航空輸送需要の急増と今後の航空機の大型化、高速化に対処するため、
政府は、次の諸点について適切な
措置を講ずるよう努力すべきである。
一、輸送構造の
変化に対応する総合的な交通体系の形成に努めるとともに、早急に空港
整備に関する新計画を策定すること。
一、航空機の安全を確保するため、保安施設の
整備、検査体制の充実並びに交通管制業務の近代化等を推進すること。
なお、航空機の騒音による障害に対しては、その防止策につき格段の
措置を講ずるよう努めること。
一、空港の
機能を円滑ならしめるため、税関、出入国管理及び検疫業務等受入れ体制の万全を図ること。
一、航空機利用の実情にかんがみ、特別会計移行の趣旨に即して適正な受益者負担による空港
整備財源を確保すること。
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国家公務員等の旅費に関する
法律の一部を
改正する
法律案に対する附帯決議(案)
一、
物価、公共料金等
経済情勢の
変化に対処して、適宜みなおしを行ない、時期を失することのないよう、旅費の
改正に努めること。
二、移転料については、その実態等を考慮して、実費を下回らないように定めることとし、その
制度の合理化に努めること。
三、日額旅費については、実費を下回らないようすみやかに改定すること。
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