○吉光
説明員 ただいま大臣からお答えいただきましたとおりでございまして、御発言の順序に沿ってもう少し具体的にお答えを申し上げたいと思います。第一の新しい貸し付け制度の創設でございますけれども、現在私ど
もといたしましては、既存の公害
関係につきまして、御
承知のとおり、公害防止事業団あるいはまた中小
企業金融公庫、国民金融公庫等既存の制度がございますので、その既存制度の拡充及び制度の
内容の改善によりまして、実質的に中小
企業の公害防止についての資金を確保してまいるという方向で
考えさせていただいておるわけでございます。したがいまして。既存制度の拡充及び運用の改善ということで中小
企業関係の公害防止の資金に不足を来たさないよう
措置をいたすつもりでございます。
それから、第二の公害防止事業団に対する
政府出資あるいは財投の
関係でございますけれども、その中の特に中小
企業向けの融資事業その他について画期的な拡大というようなことの御指摘でございますけれども、この点につきましては、現に厚生省及び公害保安局が中心になりまして、いろいろとこの拡充の
内容について話を詰め、同時に財政当局とも話し合いを進めてまいるということになっております。
それから、第三番目の中小
企業金融公庫、国民金融公庫
関係の公害防止貸し付け資金の増大の問題でございます。これにつきましては、私どももそういう点に留意いたしまして、財政当局とも十分に御相談してまいりたいと
考えております。
それから第四番目の担保の問題でございます。これは先ほども大臣からお答えがございましたように、これは金融でございます
関係上、やはり担保を徴収するということはやむを得ないのではないかと思うわけでございますけれども、ただ担保を徴収いたします場合、ともすれば過大担保になりがちでございます。そういう点につきましては、これが公的機関でございますと同時に、貸し付け
対象が公害防止施設であるという点を十分に留意して実際の運営上やってまいりますよう、行政指導によって指導してまいりたいと
考えます。
それから、第五番目の公害防止保険制度、これも大臣から先ほどお答えございました。新しく公害防止関連の保険制度を創設いたしまして、市中金融機関からの資金の調達をこの制度によってカバーしてやるということを
考えたいと思っております。これも主務当局と相談をいたしておる
段階でございます。
それから、第七番目にございました、公害防止技術なり防止施設、機材の開発、あるいは試験研究機関の活用、助成
措置あるいは技術指導というふうな点でございますけれども、現在も公設試験研究機関に対しまして、技術開発その他につきまして国から相当の援助をいたしておるわけでございますけれども、特に公害防止
関係の機材の開発、あるいはまた試験研究の促進につきましては、来年度予算におきましても特に重点的に
考えてまいりたいと
考えております。と同時に、公設試験研究機関の技術スタッフを活用いたしまして、ともすれば公害防止への意欲はありながら防止技術の選択に苦しんでおる中小
企業者に対しまして、指導員を増員いたしまして、そういう問題の巡回指導その他の技術指導に当たらせたいというふうに
考えております。
それから八番目の、一般的な工場団地、共同工場公害共同防止施設への助成の拡大の
関係でございますが、私どもも、中小
企業の公害防止施策を進めてまいります場合に、やはり現在中小
企業振興事業団がやっております高度化事業と一体となってやってまいる、事業を進めてまいるということが、非常に多くなってまいるのではないかというふうに
考えておりまして、そういう心づもりで
関係省庁と折衝いたしてまいりたいと
考えております。
それから
情報伝達のことは、これは申し上げるまでもないわけでございますけれども、中央会その他の組織を有効適切に活用いたしまして、正確な公害防止に関する
情報の伝達につとめたいと
考えております。
それから、大臣のお答えになりませんでした十二番目の
関係でございますが、中小
企業団体中央会に公害防止指導員の設置を助成するという提案でございますけれども、すでに御
承知のように、本年度から商工
会議所に相談室を設置いたしたわけでございまして、来年度はさらにこの拡充につとめてまいりたいというふうに
考えておるわけでございます。もちろん、団体中央会の機能の許す限りにおきまして、団体中央会にもいろいろと指導をしてもらわなければならない事項もあるかと思いますけれども、当面の問題といたしましては、商工
会議所の公害相談室の拡充、それから先ほどお答え申し上げました公立試験研究機関の技術指導員による技術指導の強化というところに重点を置いてまいりたいと
考えております。