○西田委員 諸般の整備ということでいろいろ考えてはおられるようですけれ
ども、なかなかうまく進んでないようです。
一つは、パートタイマーの失業保険の取り扱い等につきまして前回も質問をいたしましたし、また私
ども自身としても、私が繊維産業の出身であるということで、婦人の
労働者をたくさんかかえておる
立場から——パートタイムも近年非常にふえております。そういう
関係から失業保険の適用についてお願いもしてまいりましたし、また健康保険等の取り扱いについても御無理願いたいということはずっと
労働省にお願いをしてきたわけでございます。前国会でもこの点について質問をしたわけでありますけれ
ども、それについてまだ十分に——まあ失業保険のほうはどうにかかっこうだけはついてきたようでありますけれ
ども、そうした社会保険が適用されないというハンディが婦人の足を、主婦の足を職場から遠ざける
一つの原因にもなるのじゃないかと思います。したがって、そういう点について今後どういうふうして処理していかれようかということが
一つ。
時間がありませんからかためて御質問をしますので、かためて御
答弁をいただきたいと思うのですが、もう
一つは、やはり乳幼児の託児の問題があると思います。現在は児童福祉法に基づいての保有所と学校、これは文部省の管轄だと思うのですが、幼稚園がある。それ以外に託児ということが非常に問題になっているわけでありまして、農村地帯に行きますと、農繁期だけ託児をする。しかし、農閑期は働きに行かなければならない、そのための託児所がないということで非常に悩んでおられる。こういうものもはたして
企業だけにまかしておいていいものか。現在は
企業で託児所をつくられることを非常に奨励しているようでありますけれ
ども、私はそれだけで済まされる問題ではないと思う。したがって、そういう勤労婦人のいわゆる
子供を預ける場所について、これは単に預ければいいということでなしに、やはり
子供がそこで生々発展するためのいろいろな基準というものも必要になろうかと思うのですが、そういうことについて一体どういう対策が立てられておるのか。また、そうしたことについてかりにやっておられるとすればどの程度成果があがっておるのか、この点についてお伺いをしたい。
もう一点は、中高年婦人の職業訓練という問題ですね。これは内職補導所というような形で各県に設けられ、あるいは市等でやっておるわけでありますけれ
ども、この内職補導というような形ではきわめて消極的な職業進出ではなかろうかと思うのです。内職は内職にすぎないのであって、生産工場に婦人の
労働力というものをフルに有効活用するためには、一定の職業的な知識とその訓練が必要ではなかろうかと私は思う。そういうものについて特別にそうした初歩の職業訓練をするような施設はほとんど見当たらないと思うのですけれ
ども、そういう点について今後どういうふうにしていかれるのか。
これは私が見聞してまいりましたアメリカの例でありますけれ
ども、高等学校あるいは中学校の一隅に訓練所が設けられておって、一定の時間開放されておって、そこへ行ってだれでも職業訓練が受けられる。そしてその認定を受ければその資格が与えられるというような制度がとられておりました。これはノースカロライナで見た施設でありますけれ
ども、そういうことが日本にもだんだん必要になってきているのじゃないかというふうに考えるわけですが、そうした職業訓練についてどう考えておられるか、この三点についてひとつ……。