○井上説明員 お答え申し上げます。
小
委員会の
中間報告の途中の段階でいろいろ私も御
意見を申し上げてまいりました。
結論として、ここに掲げてございます
特別措置のうち、(4)にあります「国道及び県道並びに基幹的な
市町村道について早急に
除雪の
促進を図る
措置を講ずること。」これにつきましては、御承知のように国道及び県道につきましては、
除雪のできるように改築が済んでおります路線については極力これを取り入れて
除雪をやっております。ただし、ここにあります
市町村道については、毎回申し上げておりますが、改築が進んでおらないということもございますが、
積雪地帯の
市町村が非常に数が多い。それに一々
除雪事業費を
補助するということは
行政の効率上いかがかという問題がございますので、
市町村道につきましては最も費用のかかります
除雪機械の購入費につきまして三分の二の
補助を
実施いたしておりまして、現在すでに八百三十台に及ぶ機械の購入を助成をいたしております。実際の
除雪作業費に対する
補助は、いま申し上げましたような事情で、主として自治省の交付税のほうでめんどうを見ていくという方針でやっております。ただし、最近非常に地方部に至りますまで自動車が普及をいたしましたし、自動車がすでに国民の足として使われるという事情になってまいりましたので、
市町村道の
除雪についていろいろ
検討をいたしましたが、先ほど申し上げましたような
行政の
効率化という問題から、近くここにありますような基幹的な
市町村道につきましてはつとめて県道に昇格をさせまして
——どうせ
市町村道は県道から分かれます枝葉の路線でございますので、県道と一体的な
除雪をしていただくという方針をとっております。ただいま県道の認定
基準というのがございまして、これを緩和と申しますか、
改正する
作業中でございますので、来年度には大幅に、特に
積雪地帯におきます
市町村道の
除雪のために県道昇格を進めてまいりたいという方針でございます。
それから(5)のAにございます
除雪及び通行困難な
市町村道等の改築でございますが、これは現在のところ
市町村道につきましては、ごく限られたものでございますが、改築費についてはすでに
補助をする道が開かれておりますので、この方面でつとめてこういった
特別豪雪地帯の
市町村道の
改良を取り上げてまいりたいと思っております。
それから二枚目の
行政措置のほうでございますが、1の(イ)の雪寒の五カ年
計画につきましては、御承知のように先般の国会で
道路整備緊急
措置法の
改正と同時に雪寒法も
改正をいたしまして、雪寒の
道路の五カ年
計画を四十五年度から四十九年度まで延伸をいたしております。五カ年
計画の規模につきましては、改築費も含めまして
道路全体は十兆三千五百億ときまっておりますが、このうちで
雪寒道路事業はどれほどのワクにするかということにつきまして、ただいま部内でいろいろ
検討をいたしておりまして、近く
財政当局とも御相談をする予定でございます。したがいまして、今年度からでございますが、今年度中に雪寒の五カ年
計画の新しい第五次五カ年
計画を
拡大改定する予定でございます。
それから次の(ロ)でございますが、
市町村道に対する
除雪につきましては、先ほど申し上げました事情で対処したいと思っておりますが、
除雪機械の購入に対する
補助限度額、これがいろいろ問題になっておりますが、建設省といたしましてはなるべくたくさんの
市町村にたくさんの機械を助成いたしたいという方針で、実は一台四百五十万円というのを限度額にいたしております。ところが、特別の
豪雪地帯におきましては最近特殊の高価な機械が
開発されてまいりまして、一台七百万円、八百万円というようなものもできてまいりました。できれば来年度からこの限度額をそういった特殊な機械につきましては撤去をしまして、実際にかかる購入費について三分の二の
補助対象にするということで、ただいま
予算を要求中でございます。これから
大蔵省といろいろと御折衝があるわけでございます。私
どもは認めていただくように
努力をするつもりでございます。
それから(ハ)の消雪、
流雪施設の
附帯施設でございますが、これも最近消雪パイプ、いわゆる融雪
施設が非常に普及をいたしてまいりまして、地下水等の条件の非常にいいところでは
取水施設はそれほど金がかからなくて済んでおったわけでございますが、最近各地に普及すると同時に、地下水の条件の若干悪いようなところにもパイプを布設する。そうしますと、いわゆるポンプ、井戸に非常に金がかかるようになってまいりました。そういった特殊のところにつきましては、来年度から
取水施設も
補助対象にしたいということで、先ほどの機械同様、来年度からこれを
実施しようとしてただいま
大蔵省と折衝中でございます。これも最善の
努力をしたいと思っております。
以上であります。