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丹羽(久)
委員 それは
業務部長が全部そこまで知っておられるというならばけっこうだが、それはなかなかむずかしいことですから、まあそれはそれとしていいといたしまして、今後ひとつ実際に
考えてもらいたいと思うのですよ。あなたは、
東京の一番
タクシーのたくさん集まる駅のところでこう見ていらっしゃって、三人、四人、五人と、お
友だち同士というのか
同僚同士が一緒に乗るという人と、一人が一台の車に乗っていく率というものを実態的にお調べになったことがありますか。私は身をもって体験する話を申し上げますると、一週間のうちに大体五日ぐらいあそこで
タクシーを拾うのです。こう並んでおる
人たちを見ておりますと、十人のうちで七人までは一人乗りするのです。
あとは二人か三人で組んで乗られますが、そういうかっこうでいくと、
中型と
小型という車が占領する
道路面というものから勘案していくと、
中型よりも
小型にすると、
交通問題に対しても非常に大きな
役割りを果たしてくれる。そういう
意味から、
東京は
中型ばかり走るから、その原因はどういうわけにあるかということが、私は少しわからぬのですよ。だから、あなたのほうがそういうふうに
指導していらっしゃるのか、
業者がこのほうが
料金が得なのでこういうことをしておるということなのか。何万台という車が走っておるのですから、
交通緩和の上においても、これは
研究課題として当然今後取り上げなければならぬ問題だと私は思う。
それから、
小峯先生の
お話は私は
ほんとうにいろいろ傾聴しておりましたが、もう一点申し上げますと、
東京なんかは
乗車率と
空車率というものの比率が、
乗車率のほうが多いでしょう。車が足らないというよりも、むしろ乗る
お客さんが多い。
名古屋やほかの
地域では
空車率のほうが
乗車率より実際多いんですよ。まして流す車なんというのは、一日に三百キロ走るうちで、
お客さんに乗ってもらうというのは百五十キロないし百七十キロくらいで、
あとは
お客がおらぬか
お客がおらぬかと
空車で走り回る車がいまだに多いんですよ。そういう実態を出先から十分に
検討してみて、そして
運転手の頭数と同時に
自動車の数と、どう持っていったら、
交通行政として
タクシーそのものの真価が発揮せられるかということを、
机上論でなくて実態的にそういうものをつかんでもらわないと、
ほんとうの
タクシー行政の一元化というものは求められないと私は思っておる。いま
小峯先生の言われたような
無線にしましても、非常に大きな
効果をあれはもたらしておる。
運転手がよそへ行ってサボっておるのを呼び出して、すぐどこどこへ行きなさいと言い、車が少しどこかへ行っておって音信がないというと、その車を呼び出すということで、大きな
効果をもたらしておる。みんなあれがほしいほしいというので、
費用の面よりも、
許可がもらえるならばほしい人のほうが多いのですよ。ところが、電波の
関係やいろいろのことでなかなか
許可してくれないのは事実なんです。これはあなたのほうの
関係ではないでしょうけれ
ども、なかなか
許可をくれない。そういう点からいろいろと
考えてくると、協業化してみたらどうかという。その第一線として、昔は何台でも
許可してくれたというのが、最近では三十台以下は認めないということをあなた方はおっしゃっておるでしょう。だからもっと
合理化を、
机上論でなくて実態的なものを握って、そしてひとつやってもらいたいということを私は望んでいるのです。
東京の
タクシーはなぜ
中型になっておるかという
根拠は、いまの話では少し私はわかりにくいのです。だからこれを教えてくれませんか。
東京がどういうわけで
中型で一本化しておるかということをもう少しお調べいただいて、後日教えていただけばけっこうだと思います。
私の
質問はそれだけで、その御
答弁は要りません。どうもありがとうございました。