○華山委員 そういうことにひとつ御努力を願いたいと私は思います。現在の国民感情は、私はとうとぶべきだと思うのです。それで、いまこの
規定のできているのは、こういうわけでこうなんだというふうなことで済ませる問題じゃないんじゃないかと思いますので、運用の面なり、または法律の改正の面なりに特に御考慮を願いたい。
それからもう一つ副
長官にお願いいたしたい、非常に困難な問題ではありますけれども。
五十一、二歳でやめているわけですね、それは次官とか
局長程度の人は。それだって私、困ると思うのです。何も仕事がなくて、わずかばかりの恩給が若年停止だなんといったのでは、子供も学校にやれませんよ。そういうところに問題があって、天下りなどといういまいましい名前で言われるところの原因もそこにあると思う。しかし、総裁と私も同じころに役人をしていた。私は鈍才であったから総裁のようになりませんでしたけれども、その当時はみな四十四、五でやめたものですよ。四十四、五でやめた。いま五十まで延びたということは、私は延びたほうだと思うのです。もっと延ばすような方向にやっていただかないと私は困ると思うのです。先ほどもお話ししましたけれども、大蔵省の財務部の部長さんが信用金庫や相互銀行に行くのにまで十ぱ一からげに新聞で天下りだと言われたらかわいそうな気がする。そういう意味で、も一つと役人の寿命というものを長くするような方向に行くことが必要じゃないのだろうか。こういうことも、ひとつあわせて、困難な問題だと思いますけれども御
研究をその方向でお願いをしたい、こんなふうに思います。
それから総裁とお二人がおいでになりますので、定員外の
職員ですね。日雇い
職員と俗に言うようでございますが、この問題について、私はおととしの十二月に
決算委員会で質問をしているのです。そうして、三年間に五%減ということがいわれているけれども、必ず定員外の
職員が一般の行政事務なりあるいは技術なりに出るようになるから気をつけなさいということを言っているわけです。そうして、一体、現在の各省庁の
状況はどうだ、調べてみてくれ、こういうふうに申し上げたのです。一昨年の十二月なんです。その後どうなっているのですか。私のところには通知も何もない。お調べになったものですか。これは
行政管理庁ですか。——
行政管理庁、いらっしゃいませんか。(「いない」と呼ぶ者あり)そうですが。それじゃやめておきます。
そういうふうなことで、これは
行政管理庁のお仕事かどうか知りませんけれども、これは私はひどいものだと思いますよ。特に公共
事業を持っている中央ではあまり目につかないけれども、
事業官庁ですね、そういうところはひどいものだと思う。地方の県庁なんかは
事業官庁の集まりみたいなものです。これはうわさですから、私確実なことは言いませんが、話によると、戦後間もなく福島県庁が建った。福島県庁ができてみたところが、できたとたんに狭くて、もうだめなんですね。なぜなんだと申しますと、設計をしてやるときには定員でやるわけですよ。そうでなければ起債も認められないわけです。建ててみたところが、たくさん定員外の
職員がいますから、もう一ぺんに狭くなってしまう。いまの福島県庁を見てごらんなさい、たいへんなものだから。みんな廊下にまでたなを出してある。こんなのは一例です。
それからもう一つ申し上げておきますけれども、一番いけないことは、定員外の
職員が一般の
職員の仕事をする。定員外の
職員というのは、特定の臨時の仕事をやるために、定員の
職員では間に合わないから一時入れるわけですけれども、これが各官庁の幹部の知らないうちに行なわれている。それは
事業費とか、そういうふうなものはみな各部局あるいは課にまかせますから、部局、課はかってにやるわけですよ。それですから、
会計課長といいますか、人
事課長もあるいは次官なんかも何も知らないうちにふえているわけです。おそろしいですね。私は一昨年の十二月に要求したけれども、まだ出てこないなんてことは、やっていないのか、それとも各省庁の中央では調べがつかない、そこに原因があるんじゃないか。この点につきまして、とにかくこれはもうほんとうにしり抜けになりますから、気をつけていただきたいと思うんですが、これは御所管じゃないですね。