○三木(喜)委員 関連ですから一つだけ聞きたいのですが、いま近江君から
農薬と人間の健康、
生命、こういう問題に関連して、非常に熱心な御質問があったわけですが、いうなら人道主義的な
立場に立っての質問なんですが、この質問については、いまから四年ほど前当科学技術対策特別委員会でも、お米の有機水銀を含んでおる問題につきまして議論が展開されたのですが、そのときに、私が気になったのは
農薬会社との
関係です。当時有機水銀をやめて、そして他のものにかえる。どっちかというとカビのようなものといいますか、こういうものにかえていくというような話があったわけですが、その後
農薬の
状況がそういうものにだんだん変わってきて、きき目は確かに悪いようです。しかし、人体に
影響のないようにかなりくふうされたと思うのです。そこで、有機水銀の
使用状況と現在の
農薬の
状況、それからその効用というものをひとつ聞いておきたいと思います。
なお、依然として
農薬、除草剤の中に問題があるようならその問題点をひとつあげてもらいたいと思うのです、これは
農林省に聞きたいのですが、いまこの問題について
科学技術庁に話が近江君のほうからありましたが、しかし、
大臣、この問題を一つ見られても、いま高度に経済成長する
日本のあらゆる産業の中で、公害という問題が大きくクローズアップされて、
生産か、あるいは公害等から出ておるひずみかということが
日本の国の大きな命題になっておるわけなんです。そうなってきますと、
生産方面では
農林省あり、通産省あり、
省庁がうんとあるわけなんですよ。それでそのあとかすといいますか、を処理するところの役所といえば
科学技術庁、ここで神通川の問題にしたって阿賀野川の問題にしたって処理していかなければならない。それでは
科学技術庁の仕事が万全に果たせるかというと、私は非常にたよりない感じがするのです。そこで
大臣なり役所のほうでも相当の熱意をもってこういう問題に取り組んでもらわなければいかぬと思うのです。人数や
省庁をふやすだけが能ではないと思いますけれ
ども、しかし、手が足らなかったらついほっておかれると思うので、それに関連して
大臣の決意を聞いておきたい。
農林省と
農薬会社との関連をひとつ聞かしていただきたいと思います。私、この前非常に気になったのは、
農薬会社と
農林省との
関係がかなり密接過ぎると思うのです。そういう節がこの前質問したときに読み取れました。だから、いま近江君の質問の中に、チェックするときにいいかげんな判を押しただけでやれるのじゃないか、こういう質問がありましたが、あなたのほうでは
毒性の検査は一々人体なり動物
実験なんかもやってやるのだ、こういう話があったのですが、あなたの御返事によってはもう一度質問したいと思います。