○松本(忠)委員 しかし、現実にはお
医者さんの受け付けのところへ行くと、交通事故は健保では扱いませんというのがまだ立っているのですよ。ごらんになったことないですか。あなた方がいらっしゃるときには、これから行くぞということをちゃんと予告して行くから、全部しまっちゃう。さっと行くと必ず出ている。健保で取り扱わない、そういう
実態をこの三名の方がどこかで見てきているのなら、これなら効果があったともいえる。おそらくそういう人が行くときには前もって言うわけですから、いずれもちゃんと隠してしまってわからない。それが
実態なんです。
それから、もう少し突っ込んで私申し上げておきたいのですが、交通事故の
被害者をお客さんというのです。今晩お客さん来ないかな、こう言うのです。要するに、私がたびたび申し上げているように、お
医者さんの側では、五十万は間違いなく取れるんだ、こう考えているわけです。絶対に間違いなく取れるのだから、ここで
もうけてやろうというような考えなんです。たいへん失礼な話かもしれぬけれども、こういうことを間々聞くのです。そして、これははなはだしい極端な言い分かもしれませんけれども、それをどこへ持っていくかは救急車のほうの判断なんです。事故の
被害者をどこに持っていくか。最近大阪には、救急
自動車に乗って現場に行く、どういう状態か報告する、どこの
病院のどこのベットに入れろ、その指令が出るようなセンターができたけれども、それはまだ大阪以外にはないのです。そうすると、現実にはどこへ行ってももうあらかじめ予定したところへ連れていってしまう。ということは、救急
自動車の側と私立の
病院の側に何らかの接触があるということなんです。ですから、そこへ連れていく。お客さん今晩来ないかな、こういうことばが出てくる。その辺のところをまず
厚生省でがっちりと監査をして、そして
医療の適正化をはかる、それがまず第一番目に必要なことじゃないかと思う。
あと、松浦
課長さんにも同様のことが言われるわけでありますが、松浦さんもこの前のときの
答弁で、「いま先生のおっしゃいましたPRが足りない、もっと被
保険者あるいは
医療機関に
健康保険がきくのだということを十分PRしろということは、先生のおっしゃるとおりでございまして、私どものほうもPRについてはもっと
努力いたしたい、こういうふうに考えます。」こういう御
答弁でございました。時間の
関係もありますのでこれでやめますが、とにかくもう少し
保険行政に関して末端に目を届かして、そして
医療の万全を期してもらいたい。いまも問題になっているのが、きょうの
質問の中にもたびたび出ている。現実にお
医者さんでまるまる持っていってしまう、これはもう実情でございます。どうかそういう点に十分の御配慮を願いたい、こう思うわけでございます。