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森勝治君
反対じゃないんですけれ
ども、その前に、
総理府に一点だけちょっと聞いておきたいのです。御承知のように、
総理府
関係、各省等には各種の
委員会が、それぞれ
機関として法のもとに誕生しておりますけれ
ども、その運営というものは、その法の定めるところに従って必ずしも行なわれているとは思われないんです。たとえば
総理府所管の首都圏整備
委員会等は、これは委員の任命はちゃんとなされて、
国会からも、
衆議院が四名、
参議院が二名ということで、それぞれの手続によって任命され、運営されているかのごとく推量されるわけでありますけれ
ども、さて、
委員会等を開きますと、ほとんど代理、たとえば各省等においては、あの委員は、失礼でありますが、次官クラスが大体委員ということになっておるが、出てくるのはほとんど各省の課長か課長補佐クラス、関東の各都道府県の知事ということでありますが、代理で大体出てくるのが、一番上で副知事、たいてい担当の課長ということで、
国会任命の委員と学識経験者のみが本人が出てきておる。他はいずれもほとんど代理ということで、これならば、法の定むるところにおいて、この
委員会というものは正確な、正当な運営がなされていないという数年間の姿があります。
私は首都圏整備
委員会で、かつてこの点を強く指摘したのでありますが、これが依然としてなされていない。そうして今度、他の
機関においてもそういうことを仄聞するわけであります。これではおざなりの
機関であって、何のために、国が各種
委員会をつくり、それぞれの専門的な
立場から
意見の具申を受けて、これを法に今度生かそうという場合に、
一体構成された
委員会そのものが、何ら資格もない委員で運営されておる現実の姿というものは、あまりにも外郭
機関が多過ぎるということが
一つの例かもしらぬが、多くても、その
方々がどんどん出てくださればいいんだが、多忙だということでありましょう。代理を認める。ですから、私はこういう各種委員のそれぞれの
立場で、
皆さんみんな公的な
立場をお持ちでありますが、
政府関係の各種
委員会でも、こちらもあちらも、そちらもみんな任命されている、こういうことをあまりされるから、今度は
委員会そのものがおざなりになってしまう傾向があると思いますので、こういう点については、すみやかにひとつ正常な運営をはかるように、これは
総理府をはじめ各省、その他についても大至急改革をしてもらいたい、このことを
一つ私はつけ加えておきたいと思います。