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松永忠二君 その点はあなたのおっしゃることばかりを信用するわけにはいかぬでしょう。この点の
研究というのは非常に不十分だというふうにいわれているわけですね。特に水産庁の
関係のこうした
研究費というものに非常に少ない。そのために十分な
研究ができていないということで、汚染そのものにも問題があるけれども、一体冷却した水の温度によって漁場にどういう影響がそこに出てくるのかということについても非常に
研究が不十分だというふうにいわれているわけなんです。これは
事前にお願いをしておいたわけじゃありませんけれども、
大臣にちょっと記憶しておいていただきたいことは、この漁場はシラス漁場として
日本第一の漁場なんですよ。そして、われわれの聞いたところでは、一漁業組合が一年に一億以上の水揚げがあれば大体標準的な漁協だといわれている。その一億以上の水揚げをしているところも漁協で
相当あるわけなんです。したがって、いま一番問題になっているのはここの漁協の
人たちが納得しないわけなんです。それからまた幾ら
土地の買収が進んだとしても、漁場にこの冷却水を放出する以上、漁業権の
関係で解決がつかなければ、これは
設置できない。これは当然なことです。そういう点でも今後問題はあるわけなんですね。
で、先ごろ実は東海大学を中心にして、ここに浅根漁場というところがあるわけです。これの
調査をやったわけなんです。これについては
関係者の間で、外部へ漏らさないようにやっていこうということで、漁場報告というものも出されているようです。われわれも明確にこうだということを言うわけじゃありませんけれども、その
調査によると、浅根漁場は非常にいい漁場であるということは科学的にも立証されているように私
たちは
承知している。いわゆる黒潮が淺根漁場から中へ入ってきて、そうして沿岸と漁場との間の水に非常に影響を及ぼして、これが魚の生息に非常にふさわしい
場所であるというようなことも、結果的に科学的にも証明されていることをわれわれも聞いているところであります。したがって、この漁業の問題についても、非常に影響するところもある。そういう点もひとつ、今後十分に
考えていくべき
筋合いのものだと思うのです。
それともう
一つは、地帯整備事業というのがあるわけです。これは東海村あたりへ私
たちが行って、東海村の村長等と話してみても、実は地帯整備事業が非常に
予算がとれなくて十分できない。
地元の負担が非常に多いということで嘆いておられるわけなんですが、この地帯整備事業というのは、十分にやっておかないと、特にこうした
地域のことですから、非常に安全の問題が確保されないわけなんです。この地帯整備事業の問題について、
科学技術庁というのは一体どんな積極的な施策と方法を
考えて、具体的に
予算的な面で努力をされているのでしょう。この点についてお聞かせください。