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国務大臣(
斎藤昇君)
政府委員から御
説明申し上げましたように、またこれも数字が十分的確でありません。だから御理解いかなかったかと思いますが、いずれ詳しい資料にしてお出しをいたしますが、
大づかみに申しますと、保険の
給付をたとえば一万円
年金を二万円
年金に上げる。この場合に、その将来への
給付をいまから
積み立てるわけでございますから、したがって、
保険料率も上げておかざるを得ない。現に
給付を受けている者に対してその支払いに困るから上げるというのではなくって、将来への
給付のつまり準備に
積み立てておるわけでございますから、上げるというまあ原則は御了解いただけると思います。ただ、もう一方、いわゆる
長期の
計画の利子の
計算、五分五厘の
計算の
長期計画で、いま申し上げましたような将来への
支給の率をあれをしておるわけでございますが、現実には一分こえた六分五厘で
運用しているじゃないか。そこで、その
計画も六分五厘の
計画にしてしかるべきじゃないか。そうすれば料率の上げ方ももっと少なくて済むという、まあそういったような御意見であろうと思います。そのままでないかもしらぬが、そういったような御趣旨、この点は先ほども御
説明いたしましたように、五分五厘を下回って
運用しなければならぬときもあるだろう、これはそのときの経済の
状況で上回ったり下回ったりいたしますから、したがって、
長期計画としては五分五厘で
計画を立てても、実際に
運用する場合にはそのときの社会情勢、あるいは政策的なものを入れまして、あるいは六分五厘、あるいは六分、あるいは場合によったら五分で
運用するというようにせざるを得ないような社会情勢がくるかもわかりません。したがって、これはそのときに応じたもので
運用をしておりますと、そこでその予定の
計画よりも利子
収入がよけいあったと、
積み立て金に対する利子
収入がよけいあったという場合に、あるいは少な過ぎたというような場合にこれは五カ年
ごとにやる再
計算期のときに、それを見て、そして次の段階へ備えますと、こういう
考え方でいるわけでございます。で、現に
支給をしております
給付というものは、先ほども申しましたように、まだごく一部の人に対して
給付が始まったばかりであって、今後満度といいますか、正常な
状態、
昭和八十五年か九十年になればうんとふえてくる。そういうわけでありますから、現在
給付のできるだけの金があればいいじゃないかというわけにはちょっとまいらないということでございます。
ことに、これも
計算に入れておりますけれども、今後平均寿命が非常に
伸びてまいる。そうしますと、
受給者の数が、平均寿命七十歳と
考えていたときと、七十五歳というようになってきたときと、非常に変わってくるわけでありますから、これも将来もっともっとふえてくるであろう。しかしそれは五年
ごとの将来の平均寿命の
伸びというものを見て
計算をしていきますと、まあこういう大体の
考え方でございます。
数字の面では、先ほど申しましたように、ひとつ詳細ないままでの
内容を資料としてお届けいたしたいと思います。