○
秋山長造君
新聞記事あるいは
テレビ報道等については、もう繰り返しません。しかし、いずれにしても、
一般国民に与えた
影響は実に甚大だと思う。おそるべく甚大だと言っても言い過ぎじゃないと思う。これによる
政治不信というものはばく大なものだと思うんですね。これはもう幾ら強調しても強調し過ぎるということはないほどだと思います。とにかく
報道においては、
報道によって
国民の受け取った
印象は、
国会議員の中に少なくとも六十八人の人間が、九千二百万円
——一億円近い
脱税をやったんだ、ごまかしをやったんだと、もうずばりこういう
印象を与えていることはぬぐえぬです、これは。そういう
印象を与えておる
あとに、ただいまの
長官なり
大蔵大臣の、これは全然不正はないんだという御
答弁がありましても、これは
国民としては、率直に言って、キツネにつままれたような感じを受けられるのではないかという気がいたします。事ほどさように、こういう
数字の
影響というものは大きいということを痛感をするんです。
そこで、もう一度、
国民の
立場に立って念のためにもう一度
確めておきたい。そもそもいま
国税庁長官が読み上げられました
修正申告ですね、
修正申告というものは一体不正なのかどうか、これを、われわれはもちろん、
国民一般によくのみ込めるように、もう一度
説明をしていただきたいということが第一点。
それから第二点は、いま、六十八人という
数字がきのう
国税庁長官の口から一たんは出た、出たが、六十八人というものは絶対に不正はないんだ、絶対とがむべき筋合いのものではないんだと、こうおっしゃった、このことは事実かどうか、あえてお尋ねします、もう一度。絶対に事実なのかどうか。もし万一この中に何がしかのいわゆる
不正案件というものがあるならあるで、この際率直にはっきり言ってください。言うべきなんです。また言ってもらわなけりゃ困るんです、われわれも。われわれも、こういうただばく然と六十八人で九千万円というような
数字だけが出て、そうして
内容が何にも明らかにされぬままに済んでは、これはもうわれわれ
国会議員一人一人みんな迷惑なんです、
関係者以外は。当事者以外は迷惑なんです。われわれも十ぱ一からげに、これはもう非常な
不信を買っている。これによって失墜したわれわれ一人一人
関係のない者の、これは
議員としての、
政治家としての信用というものはばく大な損害ですから、だからこの点、ほんとうにないのかどうか、良心に誓ってないのかどうか、天地神明に誓ってとがむべき不正はないのかどうか、はっきりもう一度責任を持って
答弁をしていただきたい。