○
最高裁判所長官代理者(
佐藤千速君) まあ弁護士の方でありまするので、
報酬が低いからいやだということはあからさまに
仰せになるということはございませんし、また私
どもにも
仰せにはならないわけでございますが、国選弁護人の
報酬というものを増額されたいということの御要望は常に承ってきておるわけでございますし、私
どもも、その国選弁護人の
報酬増額についていかなる資料をつくったらいいかというようなことについては、
従前からも日本弁護士連合会と十分に御連絡いたしまして、またその御協力も得まして、いろんな調査的な資料というものもつくってまいっている。そしてそれを財政当局のほうへも予算の要求の際の資料ということで使用いたしておるというような
関係にございます。ただ、現実にそれでは国選弁護人の方の弁護活動はいかがかということになりますると、まあ昔は若干とかくの非難がされたようなこともございましたけれ
ども、近年は非常に充実した弁護活動をしてくださるということで、その点はなはだ
裁判所としても喜んでいる次第でございまして、現に、まあ私の経験を申し上げて恐縮でございまするけれ
ども、若い弁護士の方々が国選弁護人として法廷にお越しいただいて弁護活動を拝見しておりますると、非常によく事前の準備もなさるし、法廷の弁護活動もなさるということで、感謝している次第でございます。