○川村清一君 そこで
先ほどの連絡協議会というものの存在というものが大きな意義を持ってくるわけなんです。連絡協議会というのは、各郡の
教育長の連絡、
教育委員会の連絡協議会になるわけでありますが、それは高知県の場合は、
教育事務所
管内が集まってできているようであります。その事務所というのが五つありまして、一番強力なのが中央事務所
管内で、その中央事務所
管内の中には、高知市が入り、土佐郡、吾川郡、あるいは南国市が入っているわけであります。そして、この中央事務所
管内の会長は高知市の
教育委員長であって、この高知市の
教育委員長が連絡協議会の会長であって、この人が非常な強力らしいです。力を持っているらしい。で、この人の発言力というものが全体を動かすような力になっておるということを聞いております。そこで、この高知市の
教育委員長、これがどういうような
動き方をしているか。これとずっとつながって見れば、細川氏の異動のそれがよくわかるわけです。
局長はいまおっしゃっておりますが、あなたのおっしゃる点、言っていることは、それはそれとして、別段反発することはない。しかし実際はそうなっていないのですよ。それからまたあなたは組合というものをもっと研究してもらいたい。どうも組合の
認識が足りないですね。組合の
認識が足りないで、民主
教育の発展なんというものはとてもあなた、やれないわ。初等中等
教育を民主的に発展させるなんというのにはもう少し教職員組合を勉強してもらわないと、そういうあなたのような
考え方ではとてもじゃないが日本の初等
教育なんて発展しないと思いますよ。この点私はひとつ御要請申し上げておきたいと思いますよ。
それからあなた何も組合の
委員長の細川さんが、
自分がなりたくて
委員長になっているわけじゃないのですよ。組合の
委員長は、おれが
委員長になりたいからおれをひとつ
委員長にしてくれといったところでなれるものじゃないですよ。それからおれはやりたくない、やりたくないから頼むからやらせないでくれといっても、おまえはどうしてもやってもらわなければ困るといって出てくる
委員長もある。そういうことなんですよ。ですからそういうことは結局一細川の問題ではなくて、いわゆる高知市の全教職員の考えを無視したということにつながるわけなんですよ。その点をひとつ考えてください。それから細川さんだって死ぬまで
委員長やりたくたってできるものじゃないのです。これはあなた、ことしは
委員長だけれ
ども、来年はやめるかもしれない。おまえはもうやめてくれといって、これはやめさせられるかもしれぬ。やめさせられるのですから、
自分がやめるのでないのですから、やめさせられたとき、それならおまえはだいぶ長くなったから、それでよそへ転任してくれといってもこれは遅くないでしょう。何も私は研究指定校や体育研究大会
関係職員を残したことはけしからぬといっておこっているわけじゃない。これは残すような
理由があって残したのでしょう。それはいい。しかしながらこの人を残してなぜ
委員長を動かさなければならなかったか、同じ条件であったらば残していいでしょう。そうして来年
委員長をやめたら、ひとつここらで転任してくださいといって転任してもらったらいいじゃないですか。そのくらいの
考え方を持たなければどうも民主
教育の発展なんということはちょっと遠いです。そうしていつも組合とけんかした
教育行政をやっていて
教育の発展なんかあり得るわけがないじゃないですか。
時間がありませんからもう一つだけ聞いてやめますが、一宮小
学校の問題をお聞きになっておるでしょう。この一宮小
学校は同和
教育をやっている
学校、同和
教育を非常にいま熱心にやっておる
学校です。この
学校で何か問題が起きた。それでこの人事異動で、校長を入れて十四名先生がいるのですよ。その十四名のうち十一名転任させてしまった、校長も含めて十一名。十四人の
学校で十一人転任を命じてしまった。これはまことに常識を疑いますよ。こういう人事をやっている報告を受けておりませんか。受けておらなかったら、この次また聞きますが、受けておりましたらこういう十四名の
学校で十一名も転任させてしまって、そこで一体
教育が成り立つものかどうか。どういう問題が起きたかはそれは別として、同和
教育を一生懸命やっている
学校だ。同和
教育、一生懸命やることはいいことでしょう。それでやっている
学校で何か問題が起きたらしいのですが、とにかく十四名のうち十一名も転任させてしまった。これで一体正常な人事異動といえるかどうか、文部省の御見解を
お尋ねしておきたいのです。