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亀井善彰君 これは私の極端な
言い分ですが、ヘビのなま殺しのような形が
集荷業者にとられる。そういうことはすべて平等に扱えないということになるならば、むしろ戦時中のような
集荷というのは
農協一本で行なわせるということにむしろ踏み切ったほうがかえっていいじゃないか。もちろんそれには問題がありますけれ
ども、しかしそうじゃなくて、
生産農家の
利益のために
二元集荷の道を開いたという
趣旨からいけば、これは
局長の
所管外かもしれませんが、どちらも平等に扱うということがこれが
原則でなければならないと思う。
それからいま
一つ飛躍的にものを言えば、米の
集荷をするということであるならばいまの農中債、これは当然同じような系統の
仕事でありますから、筋は違いましても同じ
資金のワクで利用させるということが私は妥当じゃないか、これは私は間違っていないと思う。
農林中金が
関連産業に
資金をお
出しになる。これも普通言う
関連産業と違いまして、
農業を対象とした
米つくりのための
仕事、これを
集荷する業務でありますから、同じような形での
資金で、それは両者に大小ありますけれ
ども、利用できるという道を講ぜられるべきではないか。これが何のために、別
扱いをされるか、その点に私は非常に疑問を持っている。私はずいぶん古い時代から
農業協同組合の
仕事もいたしましたし、
食糧営団の
仕事もいたしましたが、ずっと通しての一貫しての
気持ちは、米である以上は、それは
集荷であれ、配給であれ、全部
農林中金の窓口で
資金というものを利用すべきじゃないか、同時に
余裕金があればそれを預け入れるにも
農林中金、県でいえば
県信連、そういうものを通して、一貫した米の
流通というものは筋を通して行なうべきではないかという持論を持っているのです。同様に今度の問題も、
業者であるから
商工中金——私もいま言われていることはそのとおり聞いております。
だがしかし、それは間違いだと思う。米を集めるのだから、やはり
農林中金であり、
政府が
手当てをされる。その筋の
金融の道によって同じように
運営をするべきだと、こういうふうに私は
考えます。しかし、これは
所管が違いますから、
長官に
局長からよく
お話しを願いたいと思うのです。これは急を要する問題で、もう七月の末になれば
自主流通米が出てくるのです。それが出てこないとすれば——これは結局そういうことを期待されるかもしれませんけれ
ども——
農家としても非常に不便を感ずる。こういうことは本意ではない。やはり
農家には
自主流通米の
制度を
理解していただいて、そしてそれを生かしていただかなければならない。こういう点から
考えましても、この点については急を要する問題で、長い間
関係者からそういうことで各方面に陳情しているわけでございますから、
商工中金でやるにしても、いまの場合私が言っている理想論を通そうとしてもこれは無理だと思います。だから、
商工中金を利用させる、あるいは地銀を利用させる、こういうようなことにいたしましても、やはり
関係の——これは
局長に申すことはおかしいのでありますけれ
ども——
食糧庁当局もそれらの
配慮をして、そして扱えるような道をひとつおつけをいただきたい。これは希望でございますが、特に強く
お願いを申し上げます。
同時に、それをもし何らの
措置が講ぜられないということになりますと、先ほど申したとおり、私は結局は正規のルートに乗るべき米が正規のルートに乗らずに、食管
制度の根幹をくずさぬというその
趣旨にも私は相反するような事態が起きてくるのじゃないか。それでいいのか。
政府はそれを待っているということであればこれは別でありますけれ
ども、そうでなくて、それをひとつそうでないとするならば、やはりそういうふうなお
考えのもとでこれはひとつ善処していただきたい。これに
関連した問題は
相当苦情が出ております。これはきょうは
関係の
食糧庁長官がおられませんから、私はその他の問題についてはきょうは申し上げませんけれ
ども、ひとつ十分にその点については、
農林省自体として、全体の問題としてひとつお
考えおきを願いたい、かように
考えます。