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北村暢君 この問題はそれくらいにしまして、いずれにいたしましても、いままで
質問した結果からいって感じを申し上げますと、どうもこの
評価のし方について、だいぶ
説明はいただきましたが、納得のいくような、事情は大体わかりましたけれ
どもね、
大蔵省のほうの
説明を聞いても、実際にどうもふに落ちない点が多々あります。これは単純に
幾ら説明されても、あまりに違い過ぎるので、私は簡単にはあ、そうでございますかと、こう納得するわけにいかないと思うのですね。
これはやはり私
どもは、
地価の高騰というものについて、これは建設
大臣ともこの前やったのですけれ
ども、非常に神経質なくらい感じている。そういう点からいって、こういうことが、
都市化するところは高くなるのは
あたりまえなんだという
考え方、これで私はたいへん
周辺の
地価というものを大きく刺激したのじゃないかと思うのです。
公共用地の
取得というものについて
一つの例を出すと、私は問題があるので、
地価は
地価として
評価をし、そうして何というのですか、
農民の将来の生活の保障なんというやつを
地価に入れていいのかというのは、ちょっと私その
説明は納得しかねるのですね。そういうものはそういうもので何か出したらいいのじゃないか。
土地の
価格というものはこれだということでなければ、
付近の
土地がべらぼうに上がってしまうという結果になるのじゃないか。そういう点で
公共用地の
取得という問題について私は非常に疑問に思いますので、こうやってこまかく聞いているのです。これは非常にほかにも影響してくるわけですね、そういう意味でお尋ねしたわけです。したがって、いままでの
説明では、
資料をいただいたものから見れば、私はなかなか納得がいかない、このことだけは申し上げておきたいと思います。
それから、あと
代替地の点について岩間さんからも
質問がございましたが、
代替地は、これは
公団が
取得できないので、県が
取得をして、大体造成が三百ヘクタールですか、これはやっているということのようです。
民有地三百ヘクタールくらい造成が終わっている、こういうことのようですが、ところが希望者が、
空港周辺の
代替地、
御料牧場のあとの残地の
代替地等には非常に希望者が殺到しておるという御
説明でしたね。そうして三町歩持っている人に七反歩
幾らしか割り当てられない。約束は現在所有の一・五倍くらいの
農地を
代替地として提供しよう、こういうようなことでやっている。いろいろ御
説明ありましたが、不便なところの
代替地はなかなか希望者がないということのようですね。そうして県としてはばく大な金をかけて、十七億五千万円ですか、
買収費だけです。造成費まで加えるというとまだ高くなると思いますが、そういう資金を投下しているわけですね、県として。その利子だけでも負担がたいへんだということを言われているわけです。そういう点について今後の見通しをお伺いしたいのと、それから
御料牧場の
代替地としての
予定地が希望者が殺到しているというのは、これは一体農業をやる意思で——この七反歩だとか五反歩だとかいうものを割り当てておりますけれ
ども、ほんとうに農業をやるつもりで
代替地をもらっているのか、
土地の値上がりを待っているというのか。私は、どうも農業政策上からいっても、五反だの、七反だの二月
当たりやって、それで農業がうまくいくというふうには考えられないんですよ。したがって、ここら辺の農家だというと畑が多いわけですから、二町歩、三町歩持っている人はたくさんいるわけです、開拓で入ってね。そういう人が七反歩の経営規模に一度に落ちて、それでうまく農業経営が将来やっていけるのか。営農計画が立つはずはないと思うのですよ。そういう点で、希望者が殺到したから、
話し合いで七反歩ですと、こういうことのようですが、この割り方についても、一体どういう方針で配分をしているのか。
代替地をもらう人の希望がそれだから、それでいいんだということなのか、どうもそこら辺がはっきりしません。で、その配分の方針なんかは一体どういうことでそういうふうになるのか。また先ほど言ったように、農業をやるつもりなのか、
土地値上がりを待つために、それでもよろしいというのか、どうもそこら辺がわからない。この点についてひとつ
説明を願いたいと思います。