○
北村暢君 そうしますと、皇族の
殿邸は、
三笠宮邸ばかりではなしに、今後この
殿邸の建設
計画というようなものを持っておられるのかどうなのか。今回は
予算で承認されるのですが、毎回の
予算等でこれは検討されると思うのですけれ
ども、どうもそういう点について親切なのか不親切なのかわかりませんけれ
ども、新御用邸等ということでなっておりまして、こういうものはやはり明らかに
説明を加えたほうが私はいいと思うのですね。これは
一般の
予算書を見ただけではわからないと思うのです。したがって、そういう点を今後
配慮してもらうということと、今後の
殿邸の建設
計画というものがどのようになっておるのか。
それからもう
一つは、先ほど
皇室経済会議で協議することは
法律できっちりきめられている。この
皇室経済法以外のことは、この
法律の規定以外のことは経済
会議ではできないことに、非常に厳密に限定されておるわけですね。したがって、それ以外のことを協議するという意味でこの
懇談会を設けたように承りますが、この
懇談会でやられることについては、それなりの、この
懇談会そのものは
法律にないことですから、運用でやっておられることですから、それは御自由だと思うのですけれ
ども、
内容的に、宮廷費等の、特に
殿邸の建設
計画とか何とかという問題については、新
宮殿なら新
宮殿というものは、これは閣議決定でなさって、そうしてはっきりしてできたわけですね。したがって、何かこの施設整備費というような名目のもとで皇族の
殿邸が次々につくられていくということについて、この
皇室経済法から厳密にいうと、何か規定があっていいのではないか、こんなような
感じがするわけです。先ほどの憲法八十八条かの、
予算で承認をされているのだからいいのだと、こういうふうにも受け取れますけれ
ども、その
予算を承認せられるにあたっての
予算の積算根拠というものが、何かの規定等に根拠を持ってやったほうが、私はもっと何か公明正大にいくのではないかという
感じがするのです。この
予算書を見て、どうもこそこそと、
三笠宮殿邸が一億何千万で建設される。それも一億一千万余ですかで
完成するのか、もっとよけいかかるのか、これだけではわからないわけですね。したがって、御用邸はことしは一億であるけれ
ども、もっとどのくらいかかるのか、大体そういう点がもっと公明にわかるような形でなされたほうがいいのではないかというふうに思うのです。
したがって、
懇談会という便法をとられたということについて、より
皇室経済会議の
メンバーで忌憚なく話をしていくというのですから、それなりに慎重に懇談をなされたのだろうと、そういう
懇談会を持たないよりは持ったほうがいいというふうな御理解でやられたのだろうと善意に解釈はいたしますが、それならばもう一歩進めて、もう少し
予算面においても明白にしたらいいのではないか、こういうふうに思うのです。そういう手続的な点についてのお
考え方をひとつお
伺いしておきたいということと、それから下田の御用邸の問題については後ほどお
伺いしますが、
三笠宮殿邸の建設は、総額で一億一千四百万何がしになるのかどうかということですね。どういう
計画によってどういうものがどこにできるのか、こういう点についてちょっと御
説明をいただきたい。