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鈴木強君 まあ私は、この問題を取り上げましたのは、これからの再建のやはり基本の問題の
一つであると考えたからなんです。いまはもちろん係争中の問題でありますから、これ以上私は深くここで
皆さんに意見を求めようともいたしませんが、私の言わんとする
趣旨は、あくまでもこの労使間の正常化をはかってほしい。そして一体になっての
体制をつくっていくことによって、
一つの大きな再建への私は足がかりができるように思うわけですね。少なくとも労使間において深いみぞを持ち、大きなやはり壁を持っておりましては、これは何といいましても、うまくいかないのが理の当然であります。ですからそういう意味においてあまり事をかまえるということでなくして、裁判もあることでもありますし、ぜひひとつこの機会にその関係の
諸君とも、組合とも話し合いをして、そうして裁判所の決定に従ってすみやかに
措置をとられたほうが賢明ではないだろうかと、こういうふうな気持ちもありまして伺ったわけですが、特に春闘の賃金の引き上げの問題や夏期ボーナスの問題等、おっしゃるようにばく大な
赤字をかかえておるわけですけれ
ども、だからといってそこに働いている
従業員に支給すべきものを支給しないでいいというわけにはまいらぬのであります、これは
経営者の
責任でありますから。そういう意味において、団体交渉を重ねられてすみやかにひとつ結論を出し、支給すべきものは支給し、上げられる賃金は上げて差し上げるというような方向においていま最大の危機に立っております十二
チャンネルの再建の方途を見出していただきたい、こういうふうにお願いをして、この点は終わりたいと思います。
そこで
大臣、これから私がほんとうに伺いたいところなんですが、一体ここまできた十二
チャンネルをどういうふうに立ち直らせていくか、これがもう当面の非常に重大な課題だと思います。それでまず順序として、六月の二十七日に
大臣が記者団と会見をしておりますが、その中に、これはニュースの報ずるところでありますから、間違いがないと思いますが、もし
大臣の本旨と違っておりましたら、また指摘をしていただきたいと思いますが、大綱については、「十二
チャンネルの再建には
財界首脳が色々対策をねっているようだが、再建には同局の現
経営者を始めとして全体的に大幅な刷新が必要であろう」と、こういうふうな見出しになっておりまして、その内容を見ますと、次のとおりになっております。あなたの発言は、「十二chついては、
財界関係首脳が、その再建策を講じているとのことだ。中心になっているのは中山素平(興銀会長)、今里広記(
日本精工社長)両氏などで、両局
経営に関心を示している
日本経済新聞とも再建の話合いを進めているようだ。この
財界、新聞首脳間の話し合いもだいぶ煮つまってきているとのことで、近く結論が出るのではないかと思う。十二chの再建についてはこの際思い切った
措置が必要である。それには株式会社にせず、
財団法人組織はそのままとしても、理事をはじめとして、
経営首脳の総入れ替えや職員、労組などについても大幅刷新を行なう必要があろう。」、こういうふうにまとめてニュースが報道しておりますが、私は確かに、
大臣の指摘されておりますように、また私がいま
質問をして明らかになりましたように、
問題点は、
一つは
東京高裁における
免許についての敗訴、これが
一つでございます。それからもう
一つは、六十数億、約七十億にのぼる
負債を持っておるということ、それから
根本的にこの
放送局の性格が
科学技術教育放送局であるということからして、六〇%ないし二〇%という教育教養
番組の規定をきびしく
番組編成上やはり求めていただくということ、もう
一つは、どうなるか、私わかりませんが、学働組合の問題だと思いますが、これは本訴が行なわれている。したがって、結論がいつ出るか私わかりませんが、これは当然債権債務と同じように、この問題についてはどこにかりに
経営主体がいくとしても、継承されなければならない問題だろうと思うのですね。そういうふうな問題を
大臣が記者団に発表されておるのでありますが、特に、
日本経済新聞との関係、この点もお触れになっておりますので、二十七日にまず
大臣が記者会見で発言をされました内容ですね、そしていま
大臣が知っております範囲における十二
チャンネル再建策というのは一体どうなのか。また、
大臣として特に十二
チャンネル再建についてはやればできるんだという御
方針、全くそうだと思います。ですからその強い
決意のもとに一体どうしたら十二
チャンネルは本来の姿に戻るかという、そのお考え方がもしあるとすれば、ぜひお知らせをいただきたいと思います。きょうは
科学技術庁長官はああいうふうな何かわからぬ答弁ばかりするものですから、私が途中で帰ってもらいましたが、
科学技術庁の佐々木
振興局長は最後まで
出席をいただいておるわけでありまして、これは科
学技術振興財団としても重大な関心を持ってこれに当たらなければならないと、私は思うのでありますが、まず
最初に佐々木
局長からいままでの質疑を聞いていていただいて、
主務官庁として監督の
立場にある、
指導の
立場にあるあなたがこの十二
チャンネルの再建は技術
財団の中でどういうふうにしたらいいか、相対的な
財団との関係でひとつ考え方があったら伺いたい。その次に
大臣の記者会見の内容について伺いたい。