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政府委員(
鶴海良一郎君)
事業計画につきまして、
首都圏発足以来、
昭和三十三年の旧
基本計画策定以来
現実にできてなかったという
事情につきましては、いろいろ原因はあると思います。原因はいろいろあると思いますが、一つは、三十三年に
基本計画をつくりました以後、さらに各種の
整備計画を
作成していっているわけでありますが、特に周辺の
市街地開発区域の
基本計画につきましては、三十六年ころから逐次つくっていったわけでございます。ところがその後
基本計画そのものが
現実と非常に乖離してきたというふうな実情もございまして、それが毎
年度の
事業計画をきめる根拠としてはきわめてふさわしくないものになっておるというようなことも原因だったと思いますし、ただいま御
指摘のように、一つ一つの
事業につきまして、
首都圏のみならず、
近畿圏、
中部圏も非常にわずかな陣容でやっておりまして、橋を一つかけるにしましても、それらは幾らかかるかというようなことを実設計をやってはじき出すというような能力は、これはございません。そういうこともありまして、結局
事業を
実施する府県なりあるいはそれぞれの省なりから、
資料を、
事業費をはじき出すためにはいただかなきゃやっていけないというふうな
事情もございます。そういう
事情もありまして、なかなかつくりがたかったんだろうと思います。しかしながら、これは
基本計画もでき、
整備計画も一応完備いたしますれば、各省の御
協力あるいは県なりと緊密な連絡をとっていけば、
事業計画は絶対にできないんだというふうな問題ではなくて、やはりこれはそういうふうに
計画を軌道にのせていきますれば、やりようはある、またやらなきゃならぬというふうに
考えております。