○多田省吾君 いま
委員長から簡単に
説明がありました。
委員長がおっしゃらないので私が申し上げますが、
委員長から出たいわゆる二百七十分の全員時間と申しますのは、先ほど
委員長は五名と申されましたけれ
ども、実は四名でございます。
質疑の残っている四名の議員、公明党の鈴木議員、共産党の渡辺議員、公明党の多田私、それから
社会党の木村議員、この四名について二百七十分の割り振りと申しますのは、公明党の鈴木議員一時間、それから共産党の渡辺議員三十分、それから公明党の多田一時間半、それから
社会党の木村議員一時間半、合計二百七十分すなわち四時間半ということでございます。私は、そのほかに、衆議院におきましても大蔵
大臣のほかに
運輸大臣が終始御
答弁につとめられましたので、公明党が一昨日から要求している
運輸大臣二時間という線は、本日公明党は三十五分に過ぎなかったわけでございますので、
あと一時間半はどうしても
運輸大臣もお願いしたいという
要望をいたしました。それも無理であるという御返答でございました。
それで、一昨日からの審議を振り返ってみますと、一昨日は
社会党三名の方、それから公明党の鈴木、四名で三時間ちょっとでございました。また、本日は、衆議院の本会議もあった
関係上、大蔵
大臣が衆議院の本会議に出席されましたので、二時間のブランクがございました。また、午前は、大蔵
大臣が運輸
委員会に出られたので、
運輸大臣がこちらへ二時間十分おられて、そして、社会、公明、共産党が
質疑をしたわけでございます。ですから、その間は大蔵
大臣はいらっしゃらなかった。ですから、そういう
質疑状況でございますから、一昨日は三時間ちょっと、本日はまた二時間ちょっとしかやってない、まだ五時間ちょっとじゃないか、ですから、私
ども公明党としましては、
あと七時間くらい審議してもいいじゃないかと。一日の審議時間は、十時から始まって五時半、六時としましても、約六時間半というのが常識でございます。二日の審議で十分十三時間の審議ができるわけでございます。ところが、五時間ちょっとやったまま、
あと四時間半の制限時間で終わらしたい。実は、明日もこの
大蔵委員会の定例日でございますから、たとえ明
日本会議があったとしても、党首会議もあり、総理
大臣の
関係で「林業白書」もやりませんので、たった上がった六本か七本の採決をするばかりでございますから、十分ぐらいで本会議は終わるわけです。ですから、定例日の明日十分審議が尽くせるじゃないか。こういうことで、公明党としましては、慎重審議というたてまえで、しかも、
国鉄運賃値上げという国民生活を圧迫する非常に重大な問題
あと一等、二等を廃止するという、これまた
運輸大臣の
お話によりますと
世界で初めての画期的な大事件であると申されたようなそういう重大な法案を審議するのに、議長裁定の慎重審議ということをたてにしておそくまでやるんだということがうなずけない。むしろ、議長裁定の慎重審議、あるいは三月二十八日の時点の国対
委員長会談における申し合わせの慎重審議というのは、定例日において、通常のとおり、十時開会あるいは十時半開会で、しかも、夕方五時半、六時ごろまで審議してこそ、はじめてりっぱな正常な審議、慎重審議と言えるのですね。なぜ十一時、十二時までふらふらの頭で審議をやって慎重審議か、正常な慎重かと、こう言いたいのです。したがって、衆議院の審議の
関係でここに
運輸大臣もわずか二時間しか来ていただけなかったし、また、共産党の大蔵
大臣に対する
質疑はわずか三十分に押えよう、こういう暴挙は、私は絶対納得できない。ですから、初めの要求が八時間半であったわけですから、私はそれを七時間まで縮めたわけです。ですから、
委員長あるいは自民党理事のおっしゃる四時間半を何とかしてもう少し伸ばすようにお骨折りをいただけまいかと再三お願いしたわけでありますけれ
ども、それもだめだと。党内事情もこれあるし、なぜかだめであるという最後通告です。そうして、理事会で公明党の理事が反対したまま職権でもって強行開会をする。われわれは決して審議拒否をするような気持ちはございません。あくまでも慎重に審議を尽くしてこの
通行税法案を審議したい、そういう一念でございます。共産党さからも
運輸大臣に対する要求もありましたし、また、けさほどは二時間ちょっとやらせてほしいという
委員長に直接のお願いもありました。そのときに、
委員長は、なるべく時間をあげますからというような非常に好意的な御発言もあったわけでございますけれ
ども、結局、最終的には、大蔵
大臣に対して三十分しか審議できない、こういう私は暴挙だと思います。
したがって、私は、きょうは衆議院の本会議も二時間あったことですから、七時、八時、これは私たちは拒否するものではありません。しかし、九時なら九時、十時なら十時に一応見通しをつけて、また残った審議は明日の定例日において慎重に審議をする、正常な審議を定例日において行なう、それでけっこうじゃないかと、このように申し上げたわけでございます。しかし、残念ながら、自民党の理事の方をはじめ、
社会党の理事の方も、民社党の理事の方も、四時間半の審議時間の制限に対して賛成を示したわけでございます。そして、また、
社会党の戸田理事からは、共産党には一時間やってくれ、そのかわり
社会党は三十分縮めて木村
委員は一時間でもよろしいというような
お話もございましたが、それも
委員長は認めないままに開会された
委員会というものが、鈴木
委員が一時間、共産党の渡辺
委員がわずか三十分それから私多田が一時間半、それから木村
委員が一時間半と、この四時間半に制限する、こういう強硬な最後通告がございまして、それで、まあ多数決ではないけれ
ども、一人だけ反対なんだからこの
委員会は強行すると、こういう仰せでございます。私は、こういう
委員長の強権開会には絶対に納得できない。もし
委員長に御釈明があるならば、また私の言うことが少しでも間違っているならば教えていただきたい、こう思います。