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説明員(
長瀬恒雄君) 民衆駅につきまして、先生御指摘のとおり、坪当たりの単価というものが非常に違っているというような面でございますが、御
承知のとおり、民衆駅の
料金というものにつきましては、
昭和二十九年の民衆駅の
委員会におきまして、その
料金の算定というものにつきましては、その土地の適正なる時価評価によって使用料を徴収するというふうになっております。しかし、すでに大宮と東京駅では十五年の差がございます。それから新宿と東京では約十年の差があります。したがいまして、その土地の評価どおりの値段でもってやるということにつきましては、土地の
価格というものは非常に高騰いたしております。評価におきましても、年々土地のほうが非常に評価が上がってきている。それから貸し付けの時期というものとの関連を
考えますと、古いものにつきましては結局それをスライドしていくということが非常に困難である。また、一方におきまして、こうした
委員会におきましても、あるいは各種の判決等を見ましても、大体三年に一ぺん
程度の評価をいたしまして、それに対しまして貸し付け料というものはせいぜい最高二割
程度しか上げられないというのが実態であり、また、それが
社会通念であるというような点から、こうした差が出てくるわけであります。いま御指摘の札幌、これにつきましては、これは現状におきましては駅前の用地でございます。駅前の広場の中の地下にこれが設けられておりますので、これは三分の一に評価いたしておりますので、坪当たりの単価は一万五千二百円というような数字になりますし、また、千葉におきましては、本館
部分と高架下の
部分がございまして、先ほどお話がございましたものは両方合算しての
料金でございますが、本館
部分だけでございますと、もっと高い値段になっております。したがって、高架下
部分が安いためにそうした非常に低いような感じが出るわけでございます。それから東京駅につきましても、本館と高架下がございますが、高架下の
部分を除きまして、いわゆる民衆駅
部分というものをとりますと、これは九万二千円ということに計算ができるわけでございます。そのほか、天王寺におきましても、これは御
承知のとおり橋の上に駅がございまして、橋の下は線路でございますので、橋上以外の
部分というものにつきましては非常に高い評価ができるわけでありますが、それ以外の、橋というところにつきましては、下の土地がないというような点から、これが現実には線路になっておるというような現状でございますので、その
部分は実際は
利用ができないという点から、評価におきましても逓減をせざるを得ないというような点からこうしたアンバランスが出るわけであります。
要するに、土地の評価を
中心といたしますが、それが年次がたちますと、それに対して、対応した地価にスライドした公共
料金というものが
社会通念上取れないという問題が
一つございます。それから、先ほどのようなそれぞれの面積当たりにつきましては、高架下
部分、本館
部分との区分が
一つございますので、その点については先ほど申しましたとおりでありまして、したがいまして、土地の評価につきましては、私
どもといたしまして三年ごとに適正な評価をいたしまして、そして
社会通念に対応する営業
料金、これを徴収いたしておる次第でございます。