○
藤原道子君
政令市各県がやっておる、こういうことで
厚生省の
責任は逃れぬ。指導監督は
厚生省でしょう。たまたま氷山の一角としてこれが摘発された。われわれは、それを知らずに飲んでいるのですよ。身ぶるいがするような思いがいたします。こういう点について、私が言わんとしますことは、この際食品に添加物の標示をしてもらいたい。加工食品に全部標示をして、
国民が安心してこれが食べられるように、なるほどこれにはこれだけのものが入っておる、これにはこれだけのものが入っておるというような
国民にめどを与えなければ、何にも知らずにこうしたものを食べさせられておる
国民というものは、まことに悲惨だと思う。かつて、私は、サリドマイドが被害がある、諸外国でこれを禁止して、接収したという新聞を見たので、
日本でもサリドマイド睡眠剤は収去というのですか、収去すべきじゃないかということを当
委員会で言いましたら、
日本ではまだ被害が起こっておりません、あまり目立っておりませんのでというような
答弁が
厚生省からなされて、一年放置した。もし、諸外国が禁止したときにこれを禁止しておりましたならば、
日本のサリドマイド児の悲劇は三分の一くらいで押えられたはずなんです。今日の医学は、最近出生する
心身障害児は、妊娠中に原因がある。妊娠初期に三〇%、周産期に六〇%の原因があるということを専門家が発表しておいでになります。そういうときに、わけのわからないものを食べさせられる、これが胎児に影響がないとはいえない。私は、かつてのサリドマイドのときに、ほんとうに涙を流してここで言ったけれども、
厚生省は取り上げなかった。そうして多くの不幸な子供を産んだんです。だから、今日、
国民が非常に不安を持っておるときでございますから、この食品の添加物はとりわけきびしく規制をしてほしい。たとえば外国の例をあげますると、アメリカあたりでは、人造肉のときには肉を含まずとはっきり書いてある。
日本のは一体どうなっておりますか。あるいはハムとは豚肉でつくったものをいう。ところが、最近、ハムはいろいろなものでつくられておるということを私は聞きます。したがって、大胆率直に、これはこういうものでできている、どういうものを添加をしている、使用しておるということを標示すべきだと思いますが、いかがでございますか。