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大橋和孝君 やっぱりこれはその規模から言い、あるいはまたやり方から言って、やむを得ないと思うんです、現在は。ですけれども、このようなことでは
ほんとうの
意味をなしていませんわね。ただ、ほんのちょっぴり金をつけておいて、そしてやる
仕事もちょっぴりだということではいけないんで、今度この問題を含めて私は根本改正してもらいたいと思います。ある程度ワクをきめ過ぎるからこういうことが少ないので、もっとこういう
指導員の人はいまの
監督官に準ずる
仕事を与えられるとするならば、もっと自由に出入りもして
仕事がどんどんできると思うんですね。こういうことがありますが、どうですかと言って、
監督官やあるいは
監督署と話し合いができる。こういう問題がたくさんあるわけですね。私は京都でいろいろいま話を聞いておりまして、いまそういう問題があって、行きたいと思うけれども、行けないということも事実聞いておるわけです。私は京都の問題については後刻一ぺんゆっくりと
お話をしたいと思いますが、まだいろいろな
データを存じませんし、京都の段階では、京都の
基準局と話し合いをしておられるようでありますから、私のほうがあまり出過ぎて
お話をするのも、現地でのいろいろな
お話があることにさしさわりがあるといけませんから、私はきょうは京都の問題については触れませんけれども、具体的な問題とすれば、京都で私たくさんのものを握っているわけです。その握っているものに対してはもっと私はいろいろな問題について批判をしながら、だからしてこうしなければならぬという結論を出したいと思いますから、そちらのほうはきょうは私やめておきますが、特に根本的な問題として、こういう
指導員が
ほんとうにやっていけるということのための働き、同時にまたその数カ所のところに区切ってしかやらないということでは
意味をなさないんで、その
指導員が
自分で考えた
自分の発想でもって、こうではないか、ああではないかということでいろいろなところにコンサルタントとして歩き回る、こういうことがやはりいろいろな問題を浮かび上がらせることにもなるし、あらかじめそういうものを発見をして、そして大事に至らぬうちにそれが
防止できるということにもなるわけでありますから、そういう自由な
活動をさせるべきだと私は思うのですね。だからして少なくともいままでの
考え方、それからまた
仕組み、それから今後の運営というものに対しては、ひとつ
労働省のほうとして至急考えていただいて、その抜本的な
考え方をひとつ示していただきたい。こういうふうに私は思います。この問題につきましては、非常に漠とはいたしておりますけれども、こまかしい
データはたくさんございますが、これについてはいま申したように後刻
お話することにして、こうした問題を含んだこの
安全指導員ですか、この
労災防止指導員ですか、この
指導員のあり方を根本的に考えてもらうことを
要請しておきます。
それから、きょうは労政
局長まだ来ておられぬみたいですが、
大臣おられるからちょっと私申し上げておきますが、京都のほうで畑鉄工という全金に属する鉄工所があります。ここではいまロックアウトされておって、提訴もしておるようでありますが、この問題についても私いま非常に大きな関心を持つわけです。ですから、きょうの質問の中では詳しく触れませんが、どういうふうな
状態になっておるかということをひとつ御
調査の上、次の日のこの
社会労働委員会に
お話を承りたいと思います。ここで私概略伺っていることは、第二
組合ができて、そしてそれにだけ就労させて、むしろいろいろな労働条件、あるいは
労働組合との話し合いに対して非常に一方的なやり方をしておるというので、私はこれは
法律にも違反するものだろうし、不当労働行為に属するものであって、こういうようなことがしばしば
中小企業の
労働者に対してやられるならば、私は
中小企業に働いている
労働者というのは、何の立ち向かうこともできなくて、
ほんとうに赤子が手をねじられるような
状態で進んでいくということがあり得ると思いますので、私はこの問題をかなり重視しているわけです。ですからこの問題についてひとつ
労働省のほうから至急
調査をしてもらって、今後こういうふうなものがあちらこちらに出てこないように……。そういうことを私が取り上げるのは何でかと申しますと、いまの
中小企業がたくさん倒産していく中で、働いている
労働者は、非常にみじめな
状態に追い込まれているということを、非常にたくさん例を知っておりますので、いろいろ問題があるたびごとに取り上げておりますけれども、この問題もその中に入るわけで、私は非常に重視しております。ですから、きょうはこの問題のこまかしいことには触れませんけれども、
監督署のほうに、向こうから出してもらって実態を十分
調査しておいてもらいたい。そして私のほうにレポートをいただきたい、こういうことを要望しておきます。
それでは、これで私の質問を終わります。