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説明員(堀山健君) 先ほど少しことばが足りませんでしたけれども、
整備工場を営むための最少限度が認証という制度でございます。その上に大臣の認定制度というものがございます。数多くあります
整備工場の中で、経営的にも技術的にも優秀な
工場について大臣が認定をするという制度がございます。その次に、認定された
工場の中から陸運
局長が指定いたしますと、本来国でやるべき車の定期検査、これをその
工場でやってよろしいという制度もございます。そういうぐあいに
工場のレベルの高いものに対してはその民間の能力を活用していく、ただし、先ほど言いましたような
工場の認定、指定ということになりますと、そのつど
設備なりあるいはそこで働きます
整備士の数が何人でなければいかないとか、あるいは指定
工場でございますと最終検査をいたします検査員は私どもの政府の検査官と同じ
資格である、したがいまして、もし間違いを起こしますと刑法上の罪に問われる、こういうようなきびしい指定
工場もございます。それでまあ日本の実態からいいますと、車のユーザーは何と申しますか、車のことはあまり、特に
一般のオーナー族でございますが、車の知識が低いために故障が起こったらとにかく
工場に持っていく、
工場でやってもらう、
自分で判断して
自分で修理する、
自分で足らぬところは
工場にたのむということでなく、もう一気に全部まかせる、こういうことになっておるのが実体でございます。したがって、ユーザーのそういう期待にこたえるためには、やはり
整備工場自体が技術的にもレベルを上げなければいけないということになるわけでございまして、これにつきましては、
昭和四十年から中小企業近代化促進法の業種指定を受けまして、経営面におきましても技術面におきましても非常に
整備工場のレベルが上がるようにということで、ことしはたまたま最終年度でございますけれども、技術的にも経営的にもレベルを上げる努力をしておるわけでございます。それから保安上のいろいろな行政
指導につきましても
一般に広く公知する方法として、団体あるいはそれぞれ私どもの出先機関を通じて、
地域的にあるいは中央の団体を通じてそれぞれPRしておるわけでございますが、やはり先ほど申しましたように、車のユーザーの方は、まあ技術のことは全部
整備工場にまかせるというのが現実に多いわけでございますから、その
整備工場については、特に私どもも、たとえユーザーの方がお気づきにならなくとも
工場としてはよくお客さんに、政府の何といいますか、保安上のいろいろな政策をよくお伝え願って、そういう機会にできるだけ知られなくても教えてあげるようにということで
指導を
一般のPRの助けにしていくということでございまして、そういう意味では、
整備工場自体のレベルの上げ方と同時に
一般のPRの
一つの窓口にも使ってまいるということにしております。