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上林繁次郎君 それは少し勉強しなさい、そこは一々こっちに言わさないで、あなたのほうも。そういう人がいるということを
指摘してるんだから。だから、あなた方もこれからもう一歩この
選挙制度それ自体、この
登録制度それ自体をもう一歩前進さしていくために、いまそういう
指摘を私がしておる。だから、当然そういう人がいなければ言うわけない。そういう
実態というものをこちらも見ているから言っているわけで、それがどういうものであるかということをあなた自体がもっともっと勉強すべきである。そこに、そういった点が全然おかしいというあなたの
考え方、そういう
考え方では、もう一歩飛躍していくというこの
制度、飛躍して完璧のものにしていくということができない、こういうことになると思う、そういう
実態がわからなければ。私はそういう
人たちに対する
——漏れてくるのがおるわけです、必ず。そういう人に対してどう手を打っていくかという、そういう人をもいわゆる対象にして
調査もし、そしてこれが
登録されるようにしていくためにどういう手を打っていくのかということがほんとうは聞きたいのです。ところが、あなたはそういったことはちょっとわからぬというようなことで、話はこれ以上進展していきそうもないから、その話はこの辺で打ち切りますがね。
それじゃまあ、いままでは
公職選挙法の中で全部処理できたわけです。今度は
市町村長というものが中心になって台帳というものが作製されるわけです、その
責任のもとに。そうすると、この行き方が一本化されていないわけですね、二本立てになるのです。いままでは一本立てなんです。ところが今度は二本立てになるわけです。その辺のところに私は少しやはり問題点が出てくるのじゃないか、こういう感じがするわけです。たとえば二十歳になれば自動的に
職権でこれが
選挙人名簿に載ると、こういうこと、それはわかりますね。ところがいま、先ほどあなたも言ったように、人口の流動というのは非常に激しくなってきている、いまですね。そうすると、新
有権者というものが相当
——新
有権者ということは、もちろん二十歳になった人、あるいはまた移動によってその地域に新しく
選挙権々得るという、こういう言い方はちょっと違うかもしらぬけれども、そういう人が出てくるわけです。たとえば千葉県を例にして言えば、千葉県の一区関係というのは、これはすごい人口増です。これを今度は二本立てでもって、いわゆる
選挙管理委員会が
基本台帳と照合していく、ただその
年齢だけでもって
リンクしていくというならば、私はまあまあ手間もそうかからないかもしれない。しかし、何年何月に転入してきて何カ月たっているかという、そういったことを全部やらなければならぬのです。そんなことをやればこれは相当な手間がかかるということが感じられるわけですね。そうなりますと、実際問題として、そういったことがいろんな例が出てくるけれども、そういった行き方がいいのかどうか。言うならば、いままでの、この
公職選挙法の中ですべて一本化してできるような体制のほうが私はいいのじゃないか。そういった点をもう一歩
考えてみる必要があるのじゃないか、二本立てでなくて、事
選挙に関してはですね。そういうふうに
考えるのですがね。その辺についての
考え方どうですか、どのくらい煮詰めてきているのですか。