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委員長(
岡三郎君) ちょっと関連して聞きますが、
農地法の改正の問題ですね、
政府のほうで
発表して、われわれがこれを決算
委員会等でも
質疑をして、しばしばこの問題にぶつかっているわけですよ。この問題は、衆議院においてかなり取り上げてやっている。ところが聞いてみると、むずかしい、むずかしいということで、仕事が延びているだけで一歩も前進していないわけです。言うことはいいけれ
ども、実際は何にもやっていないというのは、私はいま指摘されたとおりだと思う。実際がむずかしいならば、これにかわるべき方法を
考えるなり、何なりして、いまのこの実際の
農地の
関係がどうなっているかについては、これはまたいろいろなしかたでやられている。横浜市内においても、調べてみるというとかなり問題点があるのではないか、そういう点でひとついま言われたとおりに、具体的な
農地法の改正という問題についてはこれは農林省の所管ですけれ
ども、公園の
建設という問題は、閣議の方針だと思うのです。そういう面で特に児童公園とか、そういう問題について、いまの
状況ではなかなか地方財政のもとでは進歩しないということで、ひとつ抜本的にこの点御
検討願いたいと思う。それからもう一つは、いってもなかなか土地が高くなって、土地の取得が困難を来たしておる。だから上のほうでいくら旗を振っても、国が金を取ってつぎ込まなければ、実際なかなかできないではないか。ここで一つの方法として、私は当たっているかどうか、前から
考えたことなんですが、いろいろと紫綬褒章とか、藍綬褒章とかありますね、社会的に褒章のあれが。私は都市におけるだけに限定をしていいかどうか別にして、公園提供者というものに対して、名前を冠するとかだけじゃなくて、そういうふうに積極的に国に対して公園土地を提供したり、そういう問題に対しては緑綬褒章とかいうものなり、何かこれは緑綬というのがあるのかどうか知らないけれ
ども、積極的にやはり国として、そういうふうな貢献のあった者については、国家的に言って、非常にこれは功績があると認めて、緑綬褒章というものが
——いまあるのかな、これは、緑のやつ。私はないと思っているんでね。これはひとつ
坪川大臣のところで積極的に
検討して、いま一つのやっぱり社会的に、国家的にかなり重要な問題だから、
検討するに値するんではないかと私は思ってるんですがね。これお願いしたいと思います。
それから、もう一つは、横浜市でようやくいま米軍の基地の返還の問題で根岸の旧競馬場の返還問題が出てきているわけです。
昭和二十三年に農林省と大蔵省の間において、いまこれは大蔵省財産ですけれ
ども、一般財産だと思うんです。これが返還になってきたときには、競馬法に基づいて云々という取りきめが農林省と大蔵省にあるという話がある。ところが横浜市として
考えた場合に、県警もそうですね。根岸競馬場を競馬場として使うのはとんでもない話で、
道路、通路が全然問題にならない。競馬場開いたら何万台の車が来たら全部機能麻痺してしまう。これは全部とても取り締まりができない。そこで横浜市のほうとしては、これを返還後においては、直ちに森林公園にするという具体的な
設計図を整えて、いま農林省のほうにこれをお願いしているわけです。大蔵省のほうに対してもこれを何とかしてもらいたい。これは秋吉主計官にも聞いておいてもらいたい。要するにいまの段階で言うと、国のほうとしても、何か土地があるというと、公務員住宅の
用地にこれを供したい、こういうことばかり言っているわけです。実際言ってほんとうに緑地化とか、公園化ということをやるなら、これは一切の欲望を断って、ほんとうにこの日本の将来の
計画、百年の大計と言うんですかね、そういう政治的信念がないとこれはできる仕事ではないと思うんですよ。何かと言うとすぐ住宅と言う。もう公園なんというのは二の次で、まごまごしていると公園が削られて建物が建っているという時代ですから。これは土地の機能がそういうふうに圧迫されているというのも原因かもしれません。こういう点でひとつ各自治体が公園
計画というものがあった場合には、いまの公害の問題と裏表の問題になってきているので、積極的にこれを
推進して、そういう方向に自治体が金を使うし、援助をするということについても、いまをおいてやられないと、私は都市の公園化ということは、再開発をしても駐車場になるのが落ちであって、これを緑の都市づくりなんということについては、たいへんな抵抗が出てくるんではないか。そういうふうな点でひとつこういうふうな自治体の緑地なり公園なりについては、
建設省のほうとしても所管省として農林省あるいは大蔵省のほうに十分話をしてもらって実績があがるようにお願いしたいと思うんです。