○大松博文君 時間がございませんので、もう
あと二つくらいにしぼらせていただきますが、いろいろ議論されております司法試験でございますが、この前も私が
沖繩に参りましたときに、高等裁判所の首席判事が私に言っておりました、が
本土の研修所でいろいろ研修している連中、
沖繩から行っている連中も同等の資格があるのだということを私に言っておりましたが、これはあちらでは、試験に合格する人、また二年以上法律
関係の実務についた人、これはまあ自動的に資格者になる、また判検事を五年以上勤務した人もその資格を与えられるということになっておりますが、
沖繩県の方のこういう司法試験に合格した方、それと
本土の方、この差が現在それほどまでにあるのかないのか私非常に疑問に思うのでございますが、そのとき首席判事が私に言っておりましたのは、
本土は非常に弁護士が少ない、これは何かというと、次から次へとたとえば弁護士をつくっていくなれば、そういう
ものをつくられちゃ困るというので日弁連が押えているから少ないのだ、実際は
沖繩県くらいはいるんだよと言っておりましたが、こういう点いろいろ
考えましても、やはりこういう制度という
ものは、私この中にも織り込んでいって、そして同じように、同じレベルにしていかなければならないという
気持ちを持っておりますのと、最後に、今回の
措置で除かれているのが獣医師だ。これは私
沖繩をいろいろと見てみますと、
沖繩というのは今後畜産という
ものに持っていかなければならないと思います。サトウキビ、あるいはパインにしても、特に砂糖というのは、粗糖でいいますと、
沖繩が大体七万六千七百九十三円だ、キューバが一万八千三百三十八円、オーストラリアが二万二千四十三円、アフリカが一万九千百五十六円、台湾が二万六千八百二十円、こういう値段だ。これが
沖繩でございますと、糖価安定事業団による買い入れ等に関する特別
措置法という法律で手厚く保護されて現在やっておる。またパインにしても同様だ。パインの値段をちょっと調べましても、一倍半から二倍くらいだ。これは一ケース三号かんで三ダース入りが四十三年で
沖繩が九ドル八十一セント、台湾が六ドル三十三セント、大体そういう数字になっていきますが、保護してこういう
状態だ。そうして、これが
一体化になった場合には、
日本の国の
一つの県にはこういう変わった
ものができるのだなということにはなりますが、しかしそれだけでは現在のような自由化の時代には成り立っていかない。そして台風とか、そして水が非常に不足だという
現状を
考え合わせますと、私は畜産で、そういうことが非常に今後課題になっていくだろうと思います。そういうときに対して、獣医師という
ものの資格のあれが何
一つない。そして、現在獣医師が
沖繩には百八十七名おるそうでございますが、しかし、
沖繩の今後を
考えましたときには、この百八十七名では私は少ないだろうと思う。そうして
沖繩でも、現在、琉球大学には、農学部というのがあって、畜産科なんかはございます。そうしてこういう畜産科では、いわゆる人工受精師というような方の資格は与えられるでございましょうが、この獣医師という資格はこれでは与えられない。獣医学科という
ものをつくっていかなければいけない。そうして
沖繩が、七七年には十カ年計画も達成するときだ。こういうことで、肉牛という
ものが現在は大体二万五百二十頭くらいおりますが、これを六万にするといわれております。また乳牛ですと、いま千六百六十頭くらい。それを将来六千頭にするというようなことをいろいろ
考え合わせましても、こういう
ものを今後やっていかなければいけない時代だ。そうしますと、この獣医師という
ものが特に大切に私はなっていくと思いますが、この点に関しても、こういう中に私は入れていかなければいけない。それが、獣医師とか、また薬事法、そうして薬剤師法、こういう
ものが全然入っておらないというのは、私は、なぜ入れなかったのだろうか、その入れなかった理由をお聞きをしたい。そうして、これをもって私の
質問を終わらせていただきたいと思います。