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森中守義君 まあこれは、質問者にはそれぞれのサイドというものがありますからね、だから、
委員長理事打ち合わせ会で話がまとまらないからやってくれというのは、私は親切なやり方だとは思わない。それもたいへん、
委員長のせっかくのお骨折りにことばを返すようですけれども、元来、いま確かにこの
関係の
法案はもちろん全体的に停滞
状態であります。しかしながらこのことは、たとえば
運賃二法をかかえておる
運輸委員会の
責任だという、こういう受けとめ方は私は適当ではない。言うまでもなく、つい先日まで長期にわたる
予算をやっていたわけですからね。しかも、
衆議院におけるいろいろな流動性とか——ですから、いま私は会期の設定のしかた、あるいは
法案の扱い、
予算案との
関係あるいは二院の
関係、こういう多面的かつ多角的に問題は受けとむべきであって、
法案が非常におくれているから、だから
運輸委員会としては一体その責めをどうするかという、そこまで思い詰める必要はないと思う。むろん、石田総裁あるいは
国鉄の磯崎さんですか、まあこういう
国鉄首脳部のお気持ちもわからないではないけれども、まあ私はもっとこう慎重に
審議をするということは、一定のカテゴリーにはめて、そこで何日までに
公聴会を終わらなければならぬ、あるいは
連合審査を済まさねばならぬ、何日までに議了するという、この行き方は逆だと思う。まあ今日の日本の国会の
運営それ自体が政党政治の
現状であるだけに、ややそういう変則的なものをおかしがちなんですけれどもね、そういうやり方はあまり適当でありませんよ。少なくとも
国民は何を聞こうとしておるか、何を求めようとしておるか、むろん、よく聞きます。一日おくれれば三億五千万
国鉄は収入が減少する。逆な
立場から言えば、受益者というのか
利用者というのか、三億五千万取られるわけだから、あながち
国鉄の言い分だけ、一日に三億五千万の
収入減になるのだというこのサイドからのみやっぱり問題を詰めるというわけにはまいらぬ。だから、自然な
状態で非常に
慎重審議を加えるということは、カテゴリーはつくらない、自由な
立場でいろいろな
意見を述べる、十二分に
検討を加える、こういうことが一番望ましいじゃないかと思うのですね。むろん、それはさっき申し上げたように、政党政治のもとにおける国会の
運営ということが物理的な面を伴っていますから、必ずしも私はそのことが妥当だとは言えない。しかし、
参議院における
任務というのは、そういう意味で私は
衆議院よりもっと変わった性格を持ってもいいんじゃないか、こういうように思うのです。ですから、いろいろ
瀬谷理事から報告を受けております。で、そこで私は少なくとも大綱的な
委員会運営の方向づけ、そういうものはきちんと合意をさしてもらわなければ困ると思うのですね。何でもいいから質問やりなさい、裏返して言うならば、社会党何名、公明党何名、自民党何名、しかも、本
会議で木村質問があったじゃないか、相当日数を費やした、質問の
内容といってもこれこれ終わったんだから、まあこの辺で
質疑打ち切り、中間報告という、したがって、
衆議院の二の舞を私は踏むべきでない。しかも、
内容に入ればいろいろ問題ありますよ。すでに
意見書の末尾に付されている
内容等、百億近い減少じゃないですか。一〇%ずつ二年二回にわたって上げると、こういうのだけれども、すでに
初年度において百億の減少ということになれば、これより五十三年に至る間に一〇%二回で終わりますか。きのう
運輸大臣は、それは将来のことで、正確に上げるという約束はないのだと、こうおっしゃっているけれども、
意見書に従って二法が出たんです。そのことを考えれば、一〇%は来
年度において二百億、再来
年度においてはもっと開いてくる。しかも、三兆数千億を受益者から取っておる。
政府はわずかにその三分の一しか出さない。そんなこと考えていきますと、私はやっぱり五十三年に至る間どうなるかということを考えると、そう簡単にいかない、まあこういうことがあるだけにですね、やはり慎重にやってもらわなければ困ると思うのです。ですから、ここでまあ希望であり、ぜひひとつもう一回
委員長理事打ち合わせ会を再開をしてほしいと思う。どういう意味かといえば、実はきのう木村質問によって
久保提案に対する三点の質問が用意されてあった。まあこれが国対あるいは議運レベルの話であったかどうか知りませんけれども、本
会議でこのことが遮断された。しかるに、今朝における本
委員会での
久保提案というのは、
再建の方式は
運賃の
改定によらなくてもできるのだ、こういう
提案の
趣旨ですよ。そこで
政府提案と
久保提案、まさに二者択一、いずれをとるかというならば、
運賃値上げをしなくとも
再建の方式があれば当然その道を選ぶべきだと私は思う。これは
政府与党もそういう観点に限らないで、(「
予算がない」と呼ぶ者あり)
国民はやっぱりそれを聞きたい。むしろ、いま
予算がないという話のようだけれども、聞いてみなければわからない、聞いてみなければ。私はだから、そういう意味では野党が質問するよりも、
運賃の
改定をしなくても
再建の方式があるというなら当然それも一ぺんゆっくり聞いてみよう、むしろそれは与党から聞くべきじゃないですか。
予算がないという話なんだが、
予算はどうすれば操作がきくのか、これはやっぱり
提案者に聞いてみなければわからない。そういう意味で、私は率直に申し上げて、当然そのことが——正午の
理事会等では十二分に尽くされていない。
久保さんの御出席を願いながら一ぺん聞いてみよう、それで、結論としては
予算がない、何ともしかたがないというならこれはまた話は別なんです。聞きもしないで
予算がないというのは、私ははなはだ了解できない。ですから、まず
久保提案に対する質問をひとつやるかやらないか、もう一回真剣に議論をしていただきたい。
それと、
公聴会あるいは
連合審査会あるいは現地調査、これらのことも各会派の
意見というものがもっと詳細に詰められなければこれはだめですよ。むしろ、
参議院の
運営は単独の
運輸委員会のみですべてが処理できない面もあります。議運もありましょう、国対もあります。そういうところで、私のほうでももう密接にそれらの
関係の諸君との連携もとれておりますから、どうしても
運輸委員会で荷が重過ぎるということであるならば、当然そういう
関係と一ぺんこれは相談してしかるべきじゃないですか。そういう二点のことを私はこの際
提案ということで、何時でも待ちます。もう一回ひとつ別室なり何なりで
委員長理事打ち合わせ会を開催をしていただきたい。その御報告をいただきながら、私の質問に入らせていただきたい。どうぞひとつ直ちに開催をしてもらいましょう。