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吉田忠三郎君 わかりました。
そこでぼくは国鉄の常務に
要望しておきますが、国鉄では何か国鉄のPRとかいうて、きれいなカラーでパンフを
方々に配布していますね。あれ見ますと、もっぱら一等車をなくするとかあるいは運賃の話とか、それから財政
再建の話、まことに国鉄の都合のいいことは——これはまあPR誌ですからやむを得ないが、書いていますがね。いまのような
国民の強い
要望であるふん尿の問題を、そのくらいまで進んでおるとすると、なぜ私はそういうPRをしないのですか。都合のいいやつはまことに早目にPRする。まだ国会で議論もしたこともないようなものをPRする。そうして
国民から強い
要求のあるものは、こうして国会で問題になって決議されたりなんかして、あるいは
大臣が答弁したりなんかしてやろうということになっておるやつをさっぱり——いまの
お話し聞くと
かなり進んでいるのですが、その
意味ではけっこうですがね、PRしていない。まことに私はふしぎだと思います。ですから、いま、ただいまそのどの車両の名前、どの線区というのはまだ公表できないと言いますが、
検討中だというのですからね、
検討でさましたら早目にひとつ、国会でそれはもう問題になって約束しておるのですからね、国会にやっぱり
資料提出していただきたいと、こう私は思うのです。これをひとつ
要望しておきます。
それからもう
一つの電化ですね。これはまあ四十五年度までの分は主要幹線について
説明ありました。それ以降についても主要幹線について漸次行なう例として、長崎、それから函館本線、室蘭本線等々申されましたね。その構想は体質の改善、あるいは動力費の節減、そのほかに幾つかありますね。そういうことでやられることはけっこうですがね。私はこの
工事が中断しないようにやってもらいたい。もとよりこれは
予算上資金上問題があるわけですからね。そこらあたりは当然経営者であります当局のほうにおまかせいたしますけれ
ども、中断しないでやっていただきたい、こういうことをひとつ言っておきたいと思います。
その
意味は何かというと、この本州の電化はまあ特殊な例があると思いますが、大体常識的には東京
中心に南北に電化は延びていっていますね。したがって、それはまあ体質改善もさることながら、企業性を追求するという一面もあるわけですよ。ですから、私はそれでいいんだと思うのですよ。思うのですが、事、
北海道の電化については、そういう従前やってきた例から見れば、函館から延びていかなきゃならぬ。ところが、
北海道は
北海道方式といって札幌
中心に、つまり南北に延びていっている。これは明らかに
北海道の特殊な経済事情を考えすべての企業性も考えてやったことだと思うので、これは私はけっこうだと思うのですが、いいんですが、具体的にいえば、小樽−旭川間、去年十月に滝川まで開業いたしましたね。四十四年度は滝川から旭川間になるのですよ、実際、具体的に着工していくのは。ところが、当初一年間おくれたのは、例の神居古潭の隧道が蛇紋岩の難
工事でおくれたということになって、その後
工事も順調に進んでいると思うのですよ。そうしますと、私は、先般、電気
関係の諸君といろいろこの問題で話し合いをしたのですが、連中は異口同音、四十四年度はおおむね
計画より一カ月ないし二カ月ぐらい早い時期に旭川まで開通することは可能だと、こう言っておる、
現地の諸君は。それで四十四年度終わり。そうすると、四十五年度のつなぎがなくなっちゃうのですね。大体、私の記憶では、電気
関係の技術屋あるいはその他の
関係で電気
工事局とかいうのがありますね。ありますが、三百人ないし四百人ぐらいいるのじゃないですか、そういう人々が。これは、つまり四十五年度までということになれば、少なくとも六カ月ないし八カ月ぐらい、場合によってはこれは工期が早まっていくということは、国鉄側もいいだろうしそれを利用する住民もいいことですから、工期が早まるということはけっこうなんですが、遊ぶという現象が起きてくるという気がしてならないのですね。ですから、先ほど言ったように、次は常識的には室蘭線になるでしょう。
立地条件から見たってそうですね、経済性から見たって。ですから、そういうことを勘案しまして、
予算上、資金上はいろいろおまかせすることにしますが、でき得れば、つまりこの室蘭本線の、特に
北海道開発との
関係、わが国の産業経済の
計画から見て、札幌−苫小牧間ぐらいは繰り上げて着工しなければ、そうした人的な面でもロスを生ずる、こういうことを率直に現場の諸君とか、あるいは
かなりの技術屋が言っているのですよ。この辺をどうお考えになっているか。これは金がついていますから多少の問題はありますよ。どのくらい金が必要かと聞いてみたら、これは
かなりの管理者ですよ。うんとえらい人じゃないけれ
ども、中間で指導したりなんかしている人の積算では、
あと十億ぐらいあれば、つまり室蘭本線のつなぎには、人間が遊ばなくても、あるいは機械も稼働ロス、そういうものもせなくても済むのじゃないかということを聞かされているのですが、これは担当の常務としてどう把握していますか。