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川崎(秀)
分科員 これはぜひ、ことしはそれに視点を置いてお調べをいただいて、それから実際には三月の末、まあ十五日ごろから出張するのが非常に多いのですよ。多いけれども、なかなか役所等もずるくなって、前にやったようにして伝票を切る。実際には旅費なんかも余るが、残ったものは当然国庫に返上すべきものだ。ところが大量に出るとか、このごろは不必要に
外国旅費にそれを使うというような傾向もなきにしもあらず。そういう点で、今後
会計検査院の検査をそういうところにも十分目を光らしてもらいたい、不正であるかないかは、これはまた、刑事事件はおのずから役所が違うわけですから、というような問題にも注意を喚起しておきたいと思う。
それから、もう
あとは私は注意を喚起するだけにとどめておきますが、
答弁があれば承りたいが、たとえば決算委員会などで非常に問題になった、この間自民党の丹羽久章君が衆議院の本
会議場で発言した問題ですが、これは各党通じて非常な共鳴があった。それは東京都内の某地の払い下げ問題だと思ったですな。ああいう問題とか、あるいはこれは野党が聞いておることですけれども、防衛庁のファントムの疑惑、これは汚職であるとかでなしに、その金を政治資金へ回したというような疑いのあるというので問題になっておる点もあって、
一つの政治問題にもなるわけですが、あなたのほうの会計上の調査でも、物品調達等の
計画が適切を欠いたため不
経済な結果となっているものと書いてあるが、こういうものに疑惑があれば、必ずそういう点からも
会計検査院として姿勢を正して調べるべきものじゃないかというふうに私は思うのです。こういうような問題。すでに昨年あなたのほうで、これはもう会計上の摘発をした鉄道建設公団の、ある建設会社に対する四億五千三十九万円の工事が、実際には設計どおりには行なわれておらなかった。あなたのほうでやったために、その事後
措置によって国が一億何千万というものをもうけたわけですから、つまりその
措置によって修正されたと思うのですね。この経過をひとつ最後に報告してもらいたいと思う。こういうことはひとつぜひ励行してもらいたい。そのことによって、また不正事件であるかどうかということは違う役所のやることになりましょうけれども、まず
会計検査院が、ただいま私が指摘した項目に当たるとすれば、これは非常に重大な問題になるので、いまの丹羽君の言った問題、ファントム疑惑の問題、これらは
相当政治的な要素も含んでおると思うが、政治的な
立場でなしに、
会計検査院としての正しい姿勢で、まず
昭和四十二
年度の使用についてもう一度よく調べるということをやってもらいたいと思う。
いまの鉄道建設公団の不当な支出についての
措置はどうなっておるか。