○
吉田(賢)
分科員 この点は
大臣、
わが国におきまして、やはり国、つまり
政府と企業とが歩調を合わせまして、そして
開発に
協力する、こういうふうにすべきでないであろうか。たとえばそのような非常に大きな
シェアを持ち得ないようなそういう場に対する省力機械とか、あるいは自動織機とか、あるいは高度の超自動織機なかんを取り入れようというときには、たとえばその
開発の経費に補助をするとか、あるいは
技術を援助するとか、あるいは国が何らかの便宜を与えるとか、たとえばまた例は
技術導入の話が出ましたけれ
ども、
世界的に、フランスにしてもスイスにしてもあるいはその他にいたしましても、
世界的に各機械をそれぞれ持っておりまして、取りそろえまして、そして
国内の何軒かのメーカーがやはりそれぞれ長年の苦心した
技術を持って進んできておりますから、これらをあわせまして、
政府は、
指導しなくてもよろしゅうございますから、助言をいたしまして、便宜を与えて、そして小さいところでも
開発し得るような
体制を用意する。そうしませんと、いまのような状態でいきますと、あと三年ですか、ということになってしまいますので、これはちょっと間に合いません。間に合いませなんだらそれは失望します。一部は構造改善貧乏が生じてくる、こういうことになりましたらこれはたいへんでございますので、いまそこに気づいておられることは、非常に大事なときに大事な点をつかんでおられますので、これは成功するやいなやの大きな分岐点になります。間違いありません。私もその辺はずばっと入って
状況を見たりしたのです。若干の工場を見てきました。メーカーの工場を見てきましたが、やはりこの点についてはまかせておいてはだめです。基本原理、
経済原則はそんななまやさしいものではございません、みんな死にもの狂いでありますから。そのときにこの構造改善事業を進めていこうとするときの機械問題ですから、これはいま申しましたような線まで、どうか
局長積極的におやりなさい。
大臣、そういうふうに大所高所から各力を総合いたしまして、そして
政府は助言していく、便宜を与える。そして
産業に対しまして国は積極的な力を添えていく、こういうふうにするべき課題である、こう
考えますから、どうぞしかるべく御
指導をお願いしたいと思います。
それから、さきの商品
開発の問題でありますが、これも非常に大事なことであろう、こう
考えております。やはりいまの
状況から見ますると、業者が、特に小さな中小企業以下の零細業者がみずからの手で商品
開発をするということは容易じゃありません。何となれば、
資金もありません、知識もありません、
技術もありません。そんな
技術屋雇っておりません、研究所を持っておりません。そういうところへ商品
開発を求めるということに実はなるわけであります。それならそれを、しからずしてどこが
開発するかということになると、それは他に求めるということは無理です。やはり小さいといえ
ども企業家がみずからの責任をもって
開発していかなくちゃなりません。それならば、業者団体、組合、あるいはグループ、あるいは個々のものに対しまして、
資金、
技術、知識等々に商品
開発の一つの契機を、きっかけを与えなければいくまい、こう思うのです。これもやはりきめのこまかい点になりますけれ
ども、商品
開発はぽっと天から降ってくるものじゃ絶対にございません。やはりそれぞれ苦心惨たん、夜も寝ずと、正月も盆も忘れてしまって商品
開発に取り組んでいくというような何人かの人が
開発していくというのが事実ですから、そういう歴史的なこういう
状況も思いますと、いま
開発途上国は安い労賃で綿製品とか、そういったものはどんどん追い上げてきておることは御
説明いただくまでもありません。特恵関税がまいっておるときでありますから、高度な、高級な、バラエティーに富んだようなものをつくっていこうといたしましたならば、どうしても業者みずからそういうふうに奮起し得るような力をやはり貸さなければいけません。そうしないで、かってに入ってこいということは不可能でございます。これは斜めのギンガムというものを
開発した西脇地区の人もございますが、こんな話をちょっと直接聞いてみましても、苦心惨たんです。どうしてそういう従来の縦、横を斜めにするかということでほんとうに打ち込んでやっております。そういったようなことが随所に起こってくるような雰囲気をつくるのが、これが私は
行政にあらずして政治だと思います。
大臣は政治家ですから、単に
行政的
指導というものよりも、そういう角度から盛り上がってくる雰囲気をつくってやるということで、
資金、
技術、それから人間等々積極的に提供してやる、こういう御
指導があってしかるべきだと思いますが、何かこれで
相当画期的な手を打たないと、商品の
開発はできません。その点はどうでしょうね。何か
大臣はひとつ大きく各
局長等を御
指導になりまして、そして業界とも提携されまして、そして何かそういうきっかけをつくるような大きな推進をせられることが大事ではないか、こういうふうに思うのですが、お
考えをいただきまして、
局長何か……。