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川崎(寛)
委員 攻撃をされたときにということ、これは後ほど具体的な安保条約六条の問題と沖繩
基地の問題で少し
お尋ねをします。だから、この問題は後に残します。これが非常に問題になるわけですから、これは後に残します。
そこで、私は、これは問題を整理しておく
意味において、あなたはまた言うかと言われるかとも思いますけれども、ただ、
日本が朝鮮
戦争のさなかに
——朝鮮
戦争も事実上
一つのイデオロギー
戦争であった。
——その
戦争のさなかに、講和条約と安保条約というもの、講和というものが平和な形でというものじゃないくて、安保条約と不即不離の一体の形で結ばれて出発したということは、これは非常に
日本の対米依存というものをつくってきておるわけです。これが、あなたが強調する日米
安保体制になるわけです。ベトナム
戦争についても、これは野党とあなたとは違う。民社党も含めて違うわけですね。きょうの午前中に
麻生君もその点は指摘をしておる。ベトナム戦後、いま朝鮮半島に危機も言われます。そこで、この沖繩の返還というのが日米安保条約というものをどのように変えていくか。条約の形は変えないにしても、中身を変えていく。それは、あなたに今後具体的に
お尋ねをしてまいります。当面とか将来とかと伏線がいろいろあるわけです。だから、その問題については後ほど
沖繩返還を通して私は具体的に日米安保条約体制の問題を
お尋ねをいたします。
しかし、とにかく、
日本の戦後の出発というのが、そういう形で非常に複雑な状態で、つまり、対米依存の出発をしておる、これはもう否定できないと思うのですね。
それで、冷徹な弁護士である、力の政治家である
ニクソン氏とあなたがこれから十一月に会うわけです。ジョンソン氏は、テキサスの伴睦ともいわれたそうでありますが、そうすると、ジョンソン氏が怒るかもからぬ、伴睦さんに比較されたんじゃかなわぬといって怒るかもしれませんけれども、ジョンソン氏はある程度の腹芸というものがあったと思います。だから、あなたが、両三年、そういう腹芸的なことをやってこられた。しかし、今度やられる
ニクソン氏、これは非常に慎重な形で計算をしながら新しい
政権をいま進めよります。
政策を進めよる。だから、私は、このことはよほど、あなたがやろうとしておることを
国民にわからして、そしてやらなければ
——ジョンソン前
大統領が
アメリカの
国内における信頼の欠除というものをつくらした。それはベトナム
戦争の結果そういうことになったわけです。ビジョンのない、見通しのない
——やめたばかりの
大統領に対してそういうことを言うのはどうのこうの言われるかもわからぬけれども、しかしこれは
日本民族の今後の運命に関する問題でありますから、それはずばりお互いに議論しておくべきだと思うのです。
国内においては、残念ながらいまのところあなたがやろうとしておること、それは
白紙だと言う。私はあなたのお習字の墨すりの役はしたくないと思います。墨が薄いとか濃いとか、そういうことで問題がごまかされてはならないと思いますから、これは後ほど詰めてまいりますけれども、しかし残念ながら
国内はいま割れておるのです。そうでしょう。十一月というめどがある。十一月というめどをあなたは置いておる。タイムリミットがかかっておるわけですね。そしてスケジュールはいろいろと組まれてきた。その中で、あなたがこの十一月というタイムリミットがかかったこの中で、
態度がきまっていない。しかも
国民はあげてあなたの
考え方に対して、非常に危険だ、残念だ、県民に差別を継続させる、こう言っておるのですね。野党はあげていまあなたの
考え方に対しては反対しておる。残念ながら中身がわからぬから反対しておる。あなたは笑っておるけれども、自民党の中もいま割れておるのですね。自民党の中もいま
意見は割れておる。そういたしますと、あなたのきわめて少数な、ただ議会内における
総理という最高の権力、
外交権だけでこの問題を処理できることではないのです。
そこで私は、そういう十一月というタイムリミットのかかった中でこの問題を処理されていくことについて、非常に重要な問題でありますから、まずそういう警告をしておいて詰めていきたいと思うのです。ベトナム
戦争が終わったら、和平会談が成立をしたら、沖繩の
基地の値打ちは低下するとお
考えになりますか、どうでありますか。