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中谷委員 これは私は何べんも当
委員会において発言をいたしましたが、
学生の暴力行為というものを容認するものではない、また、
学生の暴力行為というようなものは、どのような立場においても排撃さるべきだということを発言をしてまいりましたけれ
ども、同時に、何か暴力
学生だということによって、その
学生の基本的な権利というものが奪われるというようなことがあってはならないということで、従前から機動隊の違法警備等の問題について発言をしてまいりました。
実はこれは誤裁判の問題にも
関係をしますけれ
ども、
一つ看過することのできない記事を私は見ましたので、二十八日に国政調査がありますので、ひとつそれまでに
最高裁においても御調査をいただきたい。裁判について国政調査が及ぶというようなことは決して
考えておりませんけれ
ども、この事実
関係をひとつ御調査いただきたいと思うのです。朝日ジャーナルの三月二十三日号の「成田裁判の意図するもの」という、(千葉拘置所で、三里塚闘争被告団)というカッコづきで、鈴木建夫君という人が次のような投書を朝日ジャーナル一三二ページに出しております。どういうことかと申しますと、「二月二四、二五日千葉地裁で」——三里塚空港反対闘争で
起訴された人だそうです。それでその鈴木という人と、もう一人の同僚のSという被告が「電車の遅れもあって一〇時一五分ごろ、地裁へ着いた。すでにそこにはおびただしい私服
刑事が張込んでいた。開廷時間は少し過ぎたが、「いま、
弁護士が
裁判所の許可で別件で拘置中のS被告に接見中だ」というので、
弁護士がいなくては法廷は始らないし、そのうち連絡があるだろうと待っていた。
裁判所がマイクで呼びかけたので、ようすを見にいこうとした。その矢先だった。五、六人の私服
刑事が私をとり囲み、手錠をかけ、無理やり地裁の地下の一室に連行した。」以下略しますけれ
ども、要するに、「保釈条件に違反したので保釈金一五万円を役収し、」云々という決定を受けたということでございます。そこで、この点については、準抗告の申し立て等がすでに出ているようであります。けれ
ども、これは
裁判所の
裁判官の決定にかかわる事項でありまするけれ
ども、この投書の範囲から見ますと、とにかく十五分おくれた、そうして
弁護士が別の
事件について面会をしておるというので法廷に入れなかった。そうすると何か遅刻したというので、保釈条件違反だということで取り消した。当時から私服の方も非常にたくさん来ておったということで、異常なできごとだと私は思うのです。そういうことですから、私は、何も国政調査として
裁判所の
裁判官の決定についてとやかく申すわけではありませんけれ
ども、見のがすことができないことだと思うので、この事実
関係をぜひお調べをいただきたい、これをひとつお
願いをいたしておきます。お調べいただけるかどうか、ひとつ御
答弁をいただきたい。