○小林
委員 きょう
政府並びに参考人の皆さんに出ていただきまして、山梨学院
大学の問題について私がお尋ねをすることは、山梨学院
大学の内部のいろいろなこまかいことをこの際さらけ出すということでなくて、山梨学院
大学の問題が
一つの危機に来ておりますので、この際、
政府並びにきょう参考人に来ていただいた皆さんにもそれぞれ
責任がある、私はこう考えまして、この際、皆さんの総力をあげてこの問題
解決に善処していただきたい、そういうことが念願でこれから御質問を申し上げるのですが、その実情を申し上げれば、私は前からいろいろと話をしておったわけですが、学生諸君は、最近の各
大学における紛争と同じようなものに扱われない前にこの問題というものを
処理したいというところから、だれの力もかりずに、ただ信頼するのは世論とそして
文部省、こういう考えでいままで学生諸君の考えをそれなりにそれぞれのところにお願いをしてきたようであります。だから、学生としては、いつまでもこういう状態を続けるのではなくて、一日も早く授業再開をしてもらいたい。もちろんいろいろ要望は学生諸君にもありますけれども、最小限度の要望が実現をすればいいというところまで学生諸君もいま考えております。それから
大学側ですが、そういうように私どもは学生の
立場を考えておるのですが、
大学側は、あくまでもこれは一般全学連と同じような傾向を持ったものである、だから、こういう学生の意向というものを聞くことはいけないというような態度でいるようです。それから山梨県全体というものを申し上げれば、先日県会が開かれまして、その県会の中でも議員のほうから、知事も権限はないかもしれないけれども、県民の要望であるから、それを代表してこの問題
解決に当たるべきであるということを言われ、知事もこれに対して一応県民の意向を代表してやります、こう言って答弁をしております。しかも、この
大学には、山梨県の有識者というものは全部
関係をしておるのです。参議院議員に出ております廣瀬久忠、あるいは甲府地方
裁判所長、甲府地方検察庁検事正というような方は、諮問
機関として学校のこういうパンフレットの中に堂々と載っておるわけです。そのほか、山梨県の財界あるいは学識経験者というふうな
人たちも
関係しておることになっておるわけです。私も、
文部省の意向というふうなものをかすかにいただきまして、そしてこの
人たちに何とかあなた方は立ち上がってくれぬか、私のような
立場の者が出ますと、学長のメンツというようなことがあって、なかなか応じないと思いまして、私はそういう点はいままで控え、そうして
文部省の意向等も尊重しながら、こういう
人たちとも接してきたわけであります。ところが、この
人たちに言わせれば、私は判こを押しただけなんだ、何にも知らないんだというふうなことで逃げておられるのです。判こを押した押さぬでなくても、県民が山梨県内に数少ない
大学の問題をこのまま放置しておくということは忍びないじゃないか、何とか出てもらいたいというふうにお願いをしたのですが、今日まで残念ながらそういうことが実現できなかった。いま、学生諸君のあせりもあります。それから、おそらく
大学自体におきましても、何とか一日も早く
解決したいという
希望があると思います、どういうふうに考えておりましても。そういう点から考えれば、
文部省には権限ないと言いますけれども、私はいろいろこの中に起きてきております問題を考えれば、
文部省もしなければならない仕事を適切にしておらなかった、あるいは私学振興会においても、その適正な処置がとられておらなかった、育英会においても、ずさんとは申しませんけれども、手落ちがあった、そういう虚に乗じて今日の全国の私立学校の財政的な貧困というような、窮乏というふうな中では、私はこの
大学のような問題がたくさん起きるのではないか、あるいは起きておるのじゃないか、というような問題から出てきておるとも考えられるわけで、皆さんにも一応の
責任を感じていただいて、そうしてできるならば何らかの方法でこの際問題
解決に当たってもらいたい、これが私のきょうの念願で、お願いをしておるわけです。
一つは、
大学問題
大学問題といままでこの国会でも論議をしてきましたけれども、こういうふうにそれぞれが
責任がないとか、あるいはおれ
たちは気持ちは持っているんだけれども、そこへ手を出す、口を出す資格がないんだというふうなことでもって世間が手控えしておる。そういう中で両者の間にはますますみぞが出てき、そういう中から
大学問題が起きるという、私は全国的な
大学問題の生ずる
一つのモデル的なものとも考える。これが問題にならないうちにそれぞれがそれぞれの
責任を感じて対処したら、何とかなったではないかとも、この
大学法を見るにつけ、私は思うわけであります。
そういう意味で、これからおもな問題を素材にして皆さんの御意見を承りたいと思うのですが、まず最初に
大学局長にお尋ねいたします。山梨学院
大学は、紛争校としての
報告があるのですか、まだそういうものはありませんか、あるいはこれに該当しないのか、それからお尋ねをしてまいりたいと思います。