○
帆足委員 まことに勉強の御不足を、給料のお安いせいかと思って同情もいたしますが、実は教育につきましての一番おくれているのは文部省だと思っております。その次におくれているのが
厚生省でありましょう。もちろん外務省もおくれております。
国民もおくれております。進んでいるのはただ産業界における技術ばかりでありまして、鉄鋼は七千万トンというとほうもない
数字、自動車は世界二番目、造船は英国の五倍とか七倍とかいっております。この
数字を聞くたびに、
日本のアジア的不均衡ということを痛感せざるを得ません。われわれ
自身といたしましても、合理主義者、ヒューマニストの
帆足計が、家庭に帰れば一応の天皇制であることは娘の立証するごとくでありまして、この不均衡は社会全般にわたっているもので、そのしわ寄せが
厚生省に参っておるのでありましょう。
そこで、
武部委員が要求いたしましたように、
コカコーラの
原液を早く
分析なさること。
コーラは
習慣性になるということをよく聞いております。それから乳児、幼児が飲んでおります。幼稚園、小学校では遠足のときにはみんな、がぶがぶ飲んでおります。こういうことも御考慮くださいまして、何も
アメリカのものだから悪いというわけではありませんが、初期にバヤリースジュースが来ましたときに、カリフォルニアの豊富な紫外線のビタミンCが来たというので、私は安ければ歓迎する気持ちでおりました。最近は、ジャス規格法案がこのたび国会を通るといううわさを聞きまして、バヤリースその他のジュースをどう取り扱うかということを友人が聞きますから、あれはジュースではないのであるから、黄色いインキの薄めたもの、こう登録したらいいでしょうと私は言っておきました。物価
委員長、それはあまりに無情なことばではないかと言いますから、それではもっとエレガントにお答えしましょう。みやこ染めの黄色いのを薄めたもの、こういうものを
国民はジュースと思って飲んでいる
状況でございます。
厚生省、よほどしっかりなさらないと、これは危険な
食品に——ラーメンまでに防腐剤が入っておるから、それでガンの原因になる。かまぼこもどうやら怪しいということを最近本で読みまして、四面楚歌の声という感を深くいたします。食料品に対する規格法がやがて成立いたしますこと、そうして成立いたしましても、
厚生省がそれを監督指導なさるのに相当の時間のかかること、予算の必要なこと等は十分な配慮を
議員としていたすつもりでございます。かつて甘酒、あめ湯、単純なラムネを飲んだ時代がなつかしいことは、必ずしも牧歌的回顧趣味ではなかろうと私は思っておるのでございます。特に、
先ほど幼児に対する
影響について
武部委員から突っ込んだ
質問がございましたのに、
局長の御
答弁は蚊の鳴くような御
答弁でございまして、まことに残念でございました。もう少し
厚生省は
国民の健康、保健について責任を持っていただきたいと思います。
先ほども、ヨーロッパでは子供が幾つになったらコーヒーを飲むことをおかあさんに許可されるかとお尋ねいたしますと、御存じない、このようなことでは困るのでありまして、
コカコーラは一例にすぎません。今後続々この問題が
委員会の進行につれて各良心的な
委員から提出されますから、お気を悪くなさらないで、
厚生省を督励するとお考えくださって、
厚生省激励会、
厚生省後援会が、
議員でもないのに早くも発足したとお考えくださいまして、せっかく御努力のほどをお願いする次第でございます。
次に、
先ほど木原委員の
質問の点でございますが、商品
取引所というものは長期にわたって商品の価格の平均化をはかり危険を防止することが健全な目的であることは、もう互いに了承のとおりでございます。そこでお尋ねいたしたいのですけれ
ども、特に雑豆につきましては現物の数量が限られておりますから、株と違いまして一そう敏感でございましょう。またその数量たるや限られておるだけでなくて、輸入源もまた
先ほどのお話しのように限られておりますから、
公正取引委員会においても、また
農林省御当局においても十分なる監視が必要であろうと思います。大体
取引所というところは競輪場ではございませんので、競輪をやるようなつもりでやられたのでは困るのでございまして、これは価格の健全な均衡作用を得るための機構でありまして、そして仲買い人は健全な
取引手数料をかせぐべきものであると私は考えております。
さっそく
木原委員の
質問に連関してお尋ねいたしたいのでございますけれ
ども、現在の値段が急激な暴騰であること、まだ北海道の作付も終わっておりませんし、天気予報もまだそれほど進歩いたしておりませんのに、早くもこのような暴騰をいたしております。私はしからばどういう
立場から
質問するかといいますと、
取引のことには、
先ほど木原君の御
質問にありましたように、そういう微妙な問題に立ち入りたくはございません。ただ
国民の必需品である製あん並びに和菓子の
メーカーの
立場からいいますと、これは大財閥がぼたもちを食うといっても幾らも食べません。おおむね大財閥の諸君は品がよろしゅうございますから、
お茶の湯ぐらいでようかん一つまみでございましょう。しかし勤労者は大福もちを一ぺんに五つも食べたりいたしますし、庶民の食べものでございます。それの値段が上がるようなことでは困るのでございます。したがいまして、その観点から申し上げますと、現在
東京の在庫はどのくらいございましょうか、わかりましたらお知らせ願いたいのです。私が聞いておりますところでは十万俵前後だと聞いておりますけれ
ども、それに対しまして、
取引に及ぶものは百万、二百万に達するような
取引から売買が行なわれておるように伺っておりますが、それに百万、二百万に及ぶような買いが行なわれておるようでございますけれ
ども、現状の値段から見まして明らかに不当な
状況ではあるまいか、これはどういうふうになっておりますか。
また、前回お尋ねいたしたのですけれ
ども、横浜、神戸の埠頭に故障のある輸入豆が三十万俵前後も停滞しているということをうわさに聞きましたけれ
ども、その事実はどのようでございますか。御存じでございましたら御説明を願いたいと思います。政府
委員、どなたでも……。