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大出委員 設置法にございますように、最近の
建設省がやらなければならぬ
社会資本の充足という
意味等を含めて、
大臣は強調されております。私は、歴代
大臣の
大臣訓辞というのをときに触れて読むくせがあるのですけれども、保利さんのときは、ずいぶんそっけないことを言っておられたけれども、
坪川さんはだいぶ微に入り細にわたったことを言っておられたと思う。そういう
意味で御期待を申し上げる次第ですが、この
設置法で、つまり関東
地建から始まって幾つかの
地建に
企画部を
設置しようという
意味で、わからないことはないのですが、関東
地建の
仕事についても、私、前にずいぶんこまかく
質問したこともあります。だけれども、ものごとをやる
計画、企画をやられる
立場の方々が、先行きやはり青写真をながめてものを考えるのですから、そこで働く人の
立場、働く人の家族の
立場を考えて、それを前へ出していただかぬと、そこから問題がもつれてきて、さらに感情的なことになってきてどうにもならぬということになってしまう。ここのところはよほど御配慮いただきたい。たとえば、
調整手当なんかの問題でも、尾崎さんお見えになっているからお答えいただきたいのですけれども、時間もありませんが、これだって先般の私の
質問に対する答弁をいただいたこの議事録を読んだ方が、国家的大
事業だから、
調整手当は出せ互いのだけれども何とか先のことを一ぺん検討してみたい、こういうふうに善意で答えられているのだけれども、読んだ人にすれば、筑波の山の中へほうり込まれちゃって将来だめになってしまうのじゃないかということで
質問が来る。尾崎さん、議事録にはこう書いてあったけれども、そこがさしあたりは反対だと言っておる。その人も反対の側の人だけれども、私が反対だと言ってもやられてしまうかもしれない、そういうことが心配で電話がかかってくるということです。だから、私とすれば、そこまで心配して
質問しておるのだけれども、それが出てくる。将来十分検討すると言っておるものだから、どうなるだろうと言う。だから、まだ先のことだというふうに考えないで、そこらのところは早めに御検討いただきたいのです。
それで、時間がありませんから、人事院の皆さんに暫定手当問題でひとつどうなるかということを検討しておれば承りたいのです。それから、厚生省の方々が、このパンフレットによりますと、厚生省関係の
計画、病院、診療所が担当になっておるのです。ところが、いまこれは担当者が一人しかいないのです。ちょっと心配になるのですけれども、ここで何か最近きまっておることがあれば
お話しいただきたいのです。それから農林省関係が、農地転用の問題と営農の関係の窓口になっておるのです。これも確かに問題のあるところ、かつまた農林関係の移転
計画がもう
一つある、こういうわけなんですが、通産が公益
事業課で電力、ガスの問題の担当窓口になっております。それからあとは工技院
計画課の移転
計画の問題。それから運輸省の皆さん方は、都市内外の交通の窓口になっておる。郵政省の皆さんは、郵便、電話の窓口、官房文書課が担当。労働省は、ほかの
委員会で必要だとおっしゃったので、私はきょうはけっこうですと申し上げましたが、こちらは雇用関係の問題の窓口。
建設省は都市
計画事業とそれから高速
道路計画と公共
事業と
住宅公団の担当、こうなっておりますね。それから
建設省の
河川局が
地域内外の
河川改修
計画というようなものを持っておられる。それから
住宅公団の皆さんのほうが宅地
事業を
事業計画課、用地第二課が担当して用地買収及び都市
計画、こうなっておるのですね。そのほかに
行政管理庁の皆さんに私は一言申し上げておきたいのですけれども、外国の例を見ますと、パリあたりの例からいきますと、非常に
計画的に、ジョリオ・キュリーさん御夫妻が
研究機関をつくった。そこへ大学を持っていった。パリ大学の理学部みたいなものを持っていってつけてあるわけですね。そうすると、一人の所長さんのところに学生は大体千人、だから一万くらいを見当にものを考えて学生さんを持っていっている。そして
先生は
研究機関のほうと兼務なんですね。ですから、
研究機関も共同
研究、共同利用の形ができるように全部
行政的に組み合わせているわけですね。非常に詳細に検討をして、そういう
行政配置を考えている。これは一例ですけれども、たくさんありますが、そういう
行政管理という面が
一つ頭にあってやっている。むだがないようにずいぶんこれは
研究されていると思うのですけれども、そういったところが一枚ないと、何かしらぬけれども、過疎、過密対策の
一つが片方にあって、そこに鶴海さんの持論である住民を定着させるんだ、今度は片方では、科学
技術振興というんで、
研究機関をますます
発展させるんだという、それがばらばらになっちゃっているような感じがする。そこをやはり全体的に、総合的に見たらどうなのかという、それこそ総括がなければ、これはやはり新しい
研究学園都市はできませんよ。私は北京の
研究学園都市を見たこともありますし、ソビエトへ行ってみたこともありますし、パリへ行ってみたこともありますけれども、だから、そこらのところはどうなっているか、まだないでは済まない。
そこで、時間が――いま、本
会議の予鈴も鳴ってしまいましたから、皆さんにお答えをいただけないことになるかもしれませんが、そこらは
委員長、御配慮をいただきまして、ひとつ
大臣なら
大臣からなり、鶴海さんからなりお答えをいただきたいと思います。