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森本委員 これは労使の問題でありますから、これ以上国会の場では取り上げませんけれ
ども、こういう問題で紛糾を来たして国民に迷惑をかけるということについては、まことに郵政省としては申しわけないと思うと私は思います。そういう点については、いま大臣が言ったような線で積極的に
従業員の意向を聞き、話し合いに応じていくという態度でひとつこれは円満解決の方向に臨んでもらいたい。何か硬直したような姿勢を示してもらいたくない。特に、人事
局長の
山本君あたりは非常にまじめさが勝っておりますので、ときによると、あまりまじめ過ぎて硬直した形ではなかなか円満にいかぬと思いますので、そういう点、ひとつ円滑に酒脱に、ときには冗談も言う、ときには激突もするということがあってもいいと思う。国会みたいなものです。だから、こういう交渉は円滑に酒脱に進めていく、最終的には円満にいく、その過程においてはいろいろトラブルがありましょうけれ
ども、トラブルをいつまでも根に持ってそれがどうこうという形では困る。その辺の指導は、大臣が責任をもって円満解決の方向に指導してもらいたいわけであります。
そこで、いまの問題で三百五億ということになると、この六千人という問題が非常に窮屈になることは明らかであります。大臣は、何とかなりますと言いますけれ
ども、この調子でいきますと、この四十四
年度の予算を見ましても、それからいまの
取り扱い物数の上向程度からいきましても、来
年度の郵政事業特別会計の予算というものは組みようがないという形になるのではないかと私は思う。今年においてすらわずかに二十億の予備費しか組んでおりません。
郵便の増収についても、昨年から見ますと相当上がった形を見ているわけでありまして、これはいま予算の組み方としては、
郵便の増収目標として筒一ぱいだ。だから実際に二十億程度しか出てこない。たとえば記念切手についてもほとんど筒一ぱいに組んでいる。こういうことになると、予算的に非常に窮屈になってくる。来
年度はどうやって予算を組むだろうか、わしが大臣になったらこういう予算はなかなか組めないが、ということで、自分が大臣になったつもりで四十四
年度の予算を検討してみたわけでありますけれ
ども、どうやっても四十五
年度の予算は組めない。(「心配御無用」と呼ぶ者あり)心配御無用という
不規則発言がありましたけれ
ども、心配をしないと、自民党にまかせておいたのでは、この予算の組み方がうまいこといかぬと思います。
来
年度の予算編成については、一体大臣はどういうふうに考えておるのか。賢明な大臣でありますから、おそらく来
年度の予算編成のときにも大臣としてそのまま在職しておられると思いますけれ
ども、そういう点で、四十五
年度の予算編成については一体どういうお考えかということをひとつ聞いておきたいと思います。