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今井参考人 私
どもが反対同盟の方々と直接お会いしていろいろ話をしないというふうなお話でございますが、実は私自身のことでございますけれ
ども、反対同盟の
委員長並びに副
委員長と直接お話し合いをする機会も持たしていただきました。それからまた反対同盟の多くの方々とも直接お会いをいたしたこともございます。しかし大ぜいの方々とお会いしたときには、これはいろいろこちらの立場を御説明してお話し合いをするというふうな雰囲気にはなかなかなれないのは、先生がよく御存じのところだと思います。したがいまして、私
どものほうといたしましても、現在成田の分室を中心にしまして、芝山町の方々とも十分な接触を保っておるのが現状でございますけれ
ども、私自身にいたしましても、すでにそういうふうな体験を数回やっておるわけでございます。それから私
どもは、実はもう当初から芝山町に対しては非常な関心を持っておりまして、
空港の設計をやる際にも、特に監督官庁にもお願いをいたしまして、芝山町がちょうど
空港の南側に当たるために、芝山町から
空港を抜けて国道五十一号あるいはまた東関東自動車道に通ずる
空港の中の
一般道路というものを私
どもが計画いたしましたのも、まさに芝山町の方々の都心への距離を近くするための
措置でございまして、これは私
どものほんの気持ちの一端でございます。これは地方自治体でございますので、県当局がまた芝山町につきましての対策はいろいろ
考えておられるわけでございますが私
ども、及ばずながら千葉県に御協力を申し上げて、芝山町の今後の発展については全力をあげるつもりでおりますが、ただ遺憾なことには、従来何も話し合いがないということでございますけれ
ども、私
ども、実は「新
空港だより」とかその他のパンフレット等につきまして、極力航空機のあらゆる問題につきまして、それからまた新
空港建設につきましてのいろいろな問題につきまして文書を出しておるわけであります。これは敷地内、敷地外を問わず、もちろん芝山町は私
どもの主たる対象でございますから出しておりますけれ
ども、ほとんど読んでおられない。というのは、反対同盟の組織が非常に強固であった
関係もあると思います。皆さんのところに渡るか渡らないかというふうな段階において集めて燃やしてしまうというふうな話も、実は私
どもは聞いておるわけでございます。私
どもとしては、はなはだ残念に思っております。実は最近も、これは反対同盟に所属される方々でございますけれ
ども、私
どものところへお見えになりまして、私
どもが当初から出しておりますいろいろな資料を出したら、ああ、こういうものがあったのかと非常に喜んで、それを一組くれということでお持ち帰りになったことも実はございます。私は今日まで非常な努力を傾けてまいりましたが、これはあくまでも
空港をつくる便宜の上で芝山にどうこうということではございません。やはり新
空港ができ、
周辺が開発されるということになってまいりますと、これは
一つの歴史の流れと申しますか、当然やはり
空港建設で芝山町自体も大きく変わっていくんじゃないかというふうな感じがいたします。もちろんあそこは蔬菜
関係につきましては日本でも有数な組合がありまして、りっぱな農産物を生産しておられるところでありますけれ
ども、やはり近代化の波というふうなものが徐々に押し寄せてくるということはやむを得ない。それに対して芝山町はどうあるべきかという問題についても、県のほうでも、すでに芝山町の開発なりあるいは芝山町の未来図というふうな形で、芝山町に対して、県としてはこういう施策をやりたいんだという呼びかけを実はいままでもしてまいっておるわけでございます。最近、先生もおそらく御存じだろうと思いますが、芝山町の内部におきましても、若干やはり流動的な面が出てきたように私
どもは感じておりますので、なお今後も全力を傾けて御理解をいただけるように努力をしてまいりたいと思います。