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山口(鶴)
委員 どうもその点はあまり納得できません。しかし、各省の方においでいただいておりますので、あまりお待たせすることはいかがかと思いますから、
質問をほかのほうへ向けようと思います。
私は、このあと、今回の
交付税制度の
一つの問題点であります
交付税の単位費用を経常経費と投資的経費に分類をいたしました問題、それからまた本
年度の
交付税の全体計画、そして特に
給与改定の
財源の問題、それから過疎、過密の問題等につきまして議論をいたしたいと思いますが、こちらは
自治省中心の問題でありますし、厚生省、通産省、農林省、建設省お見えでありますから、そちらの関係のほうを先にひとつお尋ねをいたしたいと思います。
まず、建設省の方がお見えでありますからお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、
自治省で、
地方団体における
公共施設水準の
現状というのをおまとめになりまして発表をせられました。私もそれを拝見いたしました。
自治省としては非常に力作だと思って、この点はひとつ敬意を表してもいいんじゃないかと思います。
そこで、お尋ねをいたしたいと思いますのは橋梁の
現状です。これを見ますと、国道の場合はほとんど改良、舗装が進められておるわけでありますが、
一般国道の場合は改良率が七〇・六%、舗装率が六七・六%、非常に改善をせられておりますが、これに対しまして主要
地方道、
一般府県道、それから市町村道、こうなってまいりますと、改良率もたいへん悪いし、舗装率も悪いわけであります。私は、この点はこれ以上問題にしようとは思わないのであります。
そこで、私自身も車に乗って方々旅行することがあるわけでありますが、その際に非常に奇異に感じますのは、府県道、それから市町村道にかかっております橋梁の中で荷重制限の橋梁、こういうものが非常に多いですね。あるいは
交通どめになっておる橋梁、
交通不能橋梁、こういうものが非常に多いわけであります。この資料を拝見いたしますと、府県道の中で荷重制限をいたしております橋梁の比率が八・二%、
交通不能橋梁の比率が一・三%と出ております。市町村に至りましては、荷重制限をいたしております橋梁の比率が一四・一%、
交通不能橋梁は実に二四・九%、非常な高さに達しておるわけであります。しかもその割合が漸次低下しつつあれば問題ないと私は思うのでありますが、
昭和四十一年と四十二年を比較いたしますと、市町村道でありますが、どうなっておるかといいますと、四十一年末では、
交通不能橋梁が二五・七%であったものが二四・九%これは〇・八%改善されているからまだいい。ところが荷重制限の橋梁の比率に至っては、四十一
年度末が一三・八%、四十二
年度末は一四・一%先ほどの数字でありますが、〇・三%悪くなっておるのですね。
この荷重制限につきましても、私はこれくらい無責任なものはないと思うのです。三トンが制限だとか五トンが制限だなんて書いてありますが、そういうもので制限しておるというのは国民に対してたいへん無責任なものじゃないかと思う。建設省の方がお見えでありますが、こういった荷重制限というものについて一体どうお
考えでありますのか。それから、その比率が市町村道においては高まっている。ちなみに府県道を調べてみましたら、府県道では四十一
年度末の荷重制限橋梁が一・六%、四十二
年度末が八・二%と、これは六・六%も府県が悪くなっておるのですね。こういうことでは非常に遺憾だと私は思うのでありますが、特に府県道に対して責任をお持ちの地
方道課長さんですか、参
事官もお見えでありますが、こういった
交通制限というものについて建設省はどう
考えておるのか。これが改善でなくてむしろ悪くなっておるということについてどういうお
考えを持っておりますのか、お尋ねをいたしたい。