○本島
委員 ただいま社会党の
山本委員から、いま問題として起こっている
看護婦さんの問題について、るる御
説明また御要望等を含めて非常に熱心な御質問がありましたので、私は簡単にこの点二、三質問してみたいと思います。
いま
大臣が、非常な熱意をもって今後
看護婦の
増員については当たる、こういうふうなことを言われて、私も来年度期待するものが大きいものがあるわけでありますが、
大蔵省を口説くということはなかなか困難なことのように思います。私
ども議員としても来年度
予算に向かってはがんばってまいりますが、しかし、今日
看護婦さんが要望されておるものの中で、
予算を必要としないものもあると思うのです。こういう点の改善ということを、まず
考えていただけないか。そこで、先ほどから言われておりますところの人事院判定の問題でありますが、その
要求の中に、私
どもいただいておるものに、四つこれをぜひ実行してほしいということが
要求されておりますので、その点を申し上げます。
一つは、
看護婦さんの
夜勤は月八日とすること。これは先ほどからも言われておりますが、
厚生省では九・五回ぐらいですか、そういうようなことをおっしゃっているけれ
ども、実際は十五回にもなっておる。これでは自分の肉体を守ることにもならないし、また過労のために、またもう一つは給与が低いために、民間の医師の、待遇のいいところへ移るという人も出てくる。長くつとめていられる
方々は、天職として非常に
努力をされておりますけれ
ども、私
どもが参りまして拝見いたしましても、ほんとうによくからだがもてる、こういうふうに思うわけなんですが、こういう点の改善ということは、必ずしも現在の
予算ということでなしにでもできるんじゃないだろうかと思います。
二番目が、
夜勤の一名勤務を廃止してもらって、これは複数制にしてもらいたい。私は、国会に出て十一年、社労
委員になって十年になりますが、その年からこの複数制ということは要望されておったはずであります。いまだにこれが実現されていないということ、それは
看護婦さんの絶対数
不足だということから起こるんだということであるかもしれませんが、私は、やはりここはくふうのしかたで複数制、最低二名くらいのことはできるんじゃないだろうか、こういう気もいたしますが、こういう点についての
大臣のお
考えを聞かしていただきたい。
三番目は、産後六カ月
程度の
夜勤免除という措置をするようにというようなことがございますが、これはいまだに実行されていない。昨年でしたか、地方の
看護婦さん大ぜい見えましてのお話しの中で、結婚しても、
看護婦さんが
不足ということからやめるわけにはいかない。そこで、がんばっているけれ
ども、自分が妊娠しているということに気がついていても、その労働をかげんするわけにいかない。そういうことから流産をする人が非常にふえておりますというようなことを言われて、女性として、母性として、こんな痛ましいことがあるだろうか、こういうふうに私
感じて、これは必ず何とか改善されるように私
どもも
努力をしますと約束したんですが、さて実際の面では、これが一つも改善されていない。この産後六カ月
程度の
夜勤免除ということくらいは、できるんじゃないでしょうか。こういう点、どういうふうにお
考えになっておるのか。
いま一つは、休憩時間を明示する措置を講じてほしい、こういうようなことがあります。休憩時間というから、私は八時間労働で
考えていって大体一時間半か二時間
程度休めるんじゃないのかななんと思っていたのですが、とんでもないことで、四時間働いて十五分、そして八時間で三十分、こういうことになっているそうでございますが、それすらも職場の
状態からしてとれないことが多いんだ、こういうことでございます。現在、この休憩時間が明示されておるという
病院等はわずか一六%
程度しかない。かりに明示されておっても、それをとることができないのが現在の
状況である、こういうことをいわれておりますが、こういう点を聞いただけでも、いかに
看護婦さんたちの労働というものが重労働であるかということがわかるわけでありますが、このように、いますぐ
予算措置をしなくてもできそうな案件というものに対して、
大臣はどのようにお
考えになるでございましょうか。