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小渕委員 ただいまの
長期計画につきましては、不確定なエレメントが非常に多いのでなかなか困難であるという御指摘は、私も認めます。しかしながら、そうであるからといって、この
長期計画というものを作成しようという意欲が減ぜられるようなことがあってはいけないと思います。したがって、幾つか予想される要素というものは当然明確なものもあるわけでありますから、必ずしも私は、この
一つを取り上げて、これ以外はだめだということでもないだろうと思いますので、
長期計画につきましても、複数なものでもいいですからこれをつくり上げて、その予想される線に基づくなり柔軟性をもって対処のできるような形をとっておくことが必要ではないかと思います。
それから、この問題に関しまして産振
資金貸し付け法の貸し付けの状況でございますが、聞くところによりますと、この中で特にこの
資金がきわめて歓迎され、有効に処置をされておられる項目もあると聞いております。たいへんいいことであろうと思います。しかしながら、同時に、さらに検討を要すべき項目として、たとえば
産業開発の点などについては、その
資金の運用について必ずしも芳しくないというような意見も聞くのであります。したがって、今度のものは、産振
資金貸し付け法に基づくところの条件よりさらに好条件でされていく問題でありますので、前の産振貸し付け法にいろいろ問題点があって、それが条件によるものであるとするなればこうしたものを肩がわりして活用するように、これまたある
程度の
話し合いを進められることを期待しておきます。
もう時間が一時間ちょうど
経過しましたので終わりますが、先ほど来の質疑を通じて感じますことは、まずどのぐらい
数量をやるかということに明確な
考え方がなくしてこの
法案を出した。それから、赤字といいますか食管の欠損分をどう補うかという点について、その方法論においてすら
政府間の調整がされておらない。やはり率直に申し上げて、
国会に
提出する
段階までにそうしたものはある
程度整備されておき、
結論を出しておくということが、まず当然であろうというふうに私は
考えます。
法律案は出してきた、
内容はいま検討中だというのでは、やはり態度としてうなずけないものがありますので、こうした点について早急に
結論を出すことを強く
要望いたしておきます。
それから、この
法律案をながめてみますと、なかなかよくできたものだと思います。というのは、
沖繩の
産業振興開発、特に
沖繩側にとっても非常に役に立つことでありますし、また、年間約一千六百万ドルにのぼる外貨が
沖繩においては節約されるということでもあります。それから
本土側にとりましても、やや余剰ぎみの
本土産米の効果的活用の道がこれによって一部開かれてくる、こういうことで双方にメリットがあるように
考えます。しかしながら、こういうふうに一石何鳥ということは、ときとして
処理を誤りますとその間違いもまた起こりやすいところもありますので、こういう幾つかの効果が一ぺんにあらわれるような問題につきましては今後適切に
処理をされて、間違いのないよう一そうの配慮を強く期待いたしておきたいと思います。最後に副
長官の御意見を
伺いまして、質疑を終わります。