○加藤(六)
委員 企画庁長官、それではどうぞ行ってください。
これから落ちついて
質問さしていただこうと思いますが、私はちょうどいままでに、世界の長径間つり橋としてはベラザノ・ナラス、それからゴールデンゲート、それからジョージワシントン、これは全部アメリカでございますが、ポルトガルのサラザール、こういうものを
調査視察さしていただく機会にめぐりあったわけでございます。
そのときの私の主として
調査研究、あるいは勉強さしてもらいました内容というのは、いかにしてこの
計画を
決定したか、その
段階におけるところの
工期や
工費というものはどういう
調査でやったか、あるいは
経済効果あるいは投資効果というものは、どういう
考え方で臨んできたか、また、
計画が
建設前に立った
計画と
建設後に完成した
計画とはどう違いがあったか、こういう
問題等について勉強いたしたわけでございますが、率直に申し上げまして、ある国のごときは、ほとんど外国の
技術におんぶして橋をつくっておる。また、ある橋は道路の単独橋である、ある橋は
併用橋であって、今日ただいまなお鉄道分野の工事を続行しておった。また、ある国は世界一がたいへんに好きな国民であって――そういう問題もあるけれ
ども、国民的なメンツという
立場でこれをやり遂げておるとか、いろいろなそれぞれの事情等も底辺にあるのを勉強してきたわけでございますが、先ほど
官房長官にも御
質問申し上げましたように、
工費、
工期、あるいは
技術の難易度、あるいはまだ
発表されておりませんが、経済
調査、あるいはこれに
経済効果をお含みになっておると思うわけでございますが、こういった問題、あるいは
航行の安全という問題、いろいろな問題、多岐多方面にわたり、なお各省にわたって慎重なる
調査と研究をされておるというのは、わが国における瀬戸内海
架橋ではないか。しかも、それは
政治的な問題、あるいは経済的な問題、あるいは過密、過疎の問題、総合開発の問題、わが国の北は北海道から南は九州までの均衡ある発展を期すという
立場、いろいろの
立場から非常に慎重に、しかも万々遺漏ないようにおやりになっている点については、諸外国に見た橋の
調査研究と比較しまして、各
関係者に対し非常に敬意を表するものでございます。りっぱだという一語に尽きるわけでございますが、それにいたしましても、先ほど
官房長官に申し上げましたように、
調査に数十億の金を投じ、十数年の歳月を要して今日ここまで来ておる、非常にりっぱだと、あらためてわが国の民主
政治の制度の高さというものについて、そして、それをバックアップしていただきますところのお役人皆さま方の真摯なる
態度、こういうものに敬意を表しておる次第でございます。
そこで私は、そういった諸外国の例等を見た
立場から、ひとつ
質問をさしていただきたい、こう思うわけでございまして、いま申し上げましたように、いままでいろいろ
調査された内容というのは、先般、海上保安庁の
調査経過の報告があった。
あと残っておるのは、たびたび各
委員会で言われております経済
調査あるいは
経済効果、こういうものが未
発表である、このように私は思うわけでございますが、これをどこまで、いつ
発表するかということにつきましては、いろいろ議論があるようでございますし、また、参議院の
内閣委員会において、すでに相当議論もいたされておるようでございます。
〔
阿部(喜)
委員長代理退席、細田
委員長代理着席〕
また、
阿部委員が先ほどちょっとその問題についても触れられたわけでございますが、この経済
調査というものをいつ
発表するかという点につきまして、これは所管は道路
局長さんですか、まず承りたいと思います。