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原田国務大臣 公共性という問題に結論が出てないという
お話がございましたが、私もそのように思います。要は、その
利便を受ける
人たちが
サービスを受けられたかどうかという問題にかかってくるのであって、いまの
お話は、その
経営の
手段方法を議しておるというような
感じがいたすのであります。私は、この前にもあなたにお答えいたしましたけれども、ほかに何らの
方法がないというときに、
国鉄がもう唯一の独占した形態であるというときには、確かに独占の妙味で
収入も多かったし、その余力をさいて、いわゆるあなたのおっしゃっておる少々
赤字が出ても償い得るというところまでどんどんと
事業というものを伸ばしていった。ところが、いまはほかにかわるものができてきて、あるいはそれのほうが
国民経済的に見て、ほんとうはその
利便を受ける者にとっては、得ではないかというような点が出てきたときに、なおかつ、
赤字であってもやらなけばならないのかという問題が生じてくる。それらの問題がいまの
推進会議で議せられたときに、まあ簡単にいえば、
赤字八十三線ですか、これらのものはほかにあるから廃止したほうがいい、こういうような
答申になって出てきたのかと思うのであります。しかし私は、やはり
運輸大臣といたしましては、これはあくまで意見でございますから、それらの問題につきましては、やはりいまあなたのおっしゃっておる
公共的な部面は考えなければならぬ面がある、こういう見地に立って慎重な態度で臨まなければならぬということをお答えをいたしておるわけであります。