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太田委員 秋吉さんは何もかもよく御存じだし、あなたの腹の中もわかっておるような気がするから、別にあらためて聞かなければならぬことではないのですけれ
ども、このごろ世の中には無責任な
議論があって、
地方のほうは何か非常に
財政が豊かであるというようなとんでもない
議論が流布されておるわけです。そこで、
大蔵省が流言に惑わされて妙なことを言いますと、どうも
自治省は
大蔵省に頭があがらぬ何かがあるような気がして、どこか一歩
譲歩、二歩
譲歩というような色を最近見せていらっしゃるような気がするので心配をするわけです。あなたは間違わないこと、正しいことをおっしゃっていただかなければならない。
憲法二十六条の
無償の
原則というのは、
授業料を取らないということもそれでもちろんいいでしょう。同時に、今度
教科書も
無償になった、それもいいでしょう。
給食費も
無償でなければならぬ。それから
運動場で遊ぶならば
運動場をつくる
費用も
無償でなければならぬ。
教育を受けるためには、教室を建てる
施設のほうも
住民に
負担をかけないということでなければならない。私はそういうふうに思うのですよ。そこまで行くのが理想である。しかしいまは、
現行法体系のもとにおいては、
施設については
中学校は二分の一を
補助する。
小学校は三分の一、これは少ないですね。それから
給食費については
半額だ、こうなっておるわけです。これには
矛盾がありはしませんか。非常に
バランスがとれておりませんし、これはおかしいのではないか。ここにメスを入れなければ二十六条の
精神というものは光を放たないであろう、こういうことをすでに申し上げておるのです。